プロローグ…物語の始まりは不可解なもの
初めまして、こんにちは
初めて投稿いたします。まず、ページを開いてくださったことを御礼申し上げます。少し、ホラー要素もありますが、基本的に謎ときに近いような話になっていきますので、興味を持ってくだされば読んでいただけるとうれしいです。
目を覚ます。
暗い部屋の中には月の光だけがさし込み明かりを灯す。
少女は淡いエメラルドグリーンの瞳で遠くでも見るように月と視線を合わせた。
月が光を放っていたのだが、少女の瞳の中で揺らめき輝く月は彼女のものになってしまったのではないかと思わせる。
少女はエメラルドを隠す。
そして…また、月を、光を支配し奪う。
バンッ!
少女はとっさに振り替える。
無機質な部屋のせいで、さっきの音が振動して響き続けている。
一冊の本がそこにあった。
天井から落ちてきた、という不可解なことも疑問に思わないのか少女はその本を手に取ろうと
足を進めた。
赤色の布紙の表紙に金色の刺繍…
少女は目を見開き思い出す。
自分の名前がそこに書かれている文字列であることに。
「イル・ソーレ…、それが私の名前…。」
表紙を開けて読み進める。
「イル・ソーレ
太陽という意味をもつ…。
太陽…か。
月が光る世界には…
太陽はもう見れないよね…。」
また、ページをめくろうとしたその時、イルの手にあった重力の感覚が一瞬で消えた。
つまり、本が消えたのだ。
「えっ⁉」
イルは動揺を隠す相手もいないこの部屋でその驚きを隠そうと体を腕でしっかりと、痛いくらいに掴んだ。
頼れる人のいない個の場所で、私が戸惑っていたら…、何もできなかったら、何も解決しない。
イルは無理矢理にでも、感情を押し込んだ。
さっきの本に書いてあった自分自身の情報であろう言葉を浮かべながら、
名前はイル・ソーレ、女、12歳、特徴的な深いエメラルドグリーンの瞳を持っている、藍色に近い髪色をしている
少ない情報であるが、心を落ち着かせるには十分な言葉だった。
ガチャリ…
時計がネジを回す音とたったひとつの扉のドアノブが回る音が重なった。
まるで、今から物語を作っていくイルの背中を押すように、まっすぐとイルの耳に入ってきた
どうでしたか?
800文字程度なのでわからないとは思いますが、物語がどんどん進んでいきますのでどうか2話目の投稿もよんでください!
頑張りますので、よろしくお願いいたします。