第六話
二日連続です。本当不定期ですね(笑)
どうやら称号は三つまでしか表示されないらしい。
それに称号はスキルとは違いどういった効果があるのか表示されないため、マイナスの効果があるのではないかと少し不安になる。
(まあ明日鑑定を試してみればなんとかなる…はず。)
一先ず称号については棚上げすることにして、気になったことを聞いてみることにする。
「そういえば、他の勇者連中はどんな感じのステータスなんだろうな?というかそもそも誰が召喚されたんだ?」
「え、知らなかったの?」
「樹がいたことは知ってるぞ」
「喋ってたんだから当たり前でしょ!あんな仲良く喋ってて知らなかったりしたらビックリだよっ!というか、人数が分かっててなんで顔を見てないの?」
「お、おう、悪かったな…。同じ学校のやつだって分かれば十分だと思ったんだよ。で、どうなんだ?その言い草だと、他に誰が来てるか知ってるんだよな?」
「はぁ……。いい、ゆーくん。私たちと樹君以外だと、まず生徒会長さん、不良さん、それと……」
「…それと?」
そこで四季が口ごもった。
生徒会長って、名前で言えよ、とか、不良さんって、誰のことだか全くわからないだろ?とかツッコミたいところだったが、凄く嫌な予感がして、鸚鵡返しにすることしか出来なかった。
「……茜ちゃんと、そのお友達」
げっ!
「マジかよ!」
「マジだよ。あの時は混乱してて何も言ってこなかったし話しかけなくても仕方ないと思われただろうけど、もしそもそも気づいてなかった、なんて分かったら…」
O☆SHI☆O☆KI☆
なんて言葉が頭を過る。
暑くもないのに全身から汗が出てくる。
精神力を総動員してその恐ろしい想像を頭から振り払い、四季に問いかける。
「ど、どうしたらいいと思う……?」
「大人しくお仕置きされた方がいいと思うよ。あの子の性格的に、間違いなく怒るだろうし。隠しても後でバレたらもっと酷い目に遭うよ?」
「お仕置きは確定なのか……」
ちなみに、茜こと篠宮茜は俺らの幼馴染で一個下の高校一年。俺の事をゆー兄、四季の事をしぃ姉と呼ぶ、可愛い妹的存在…だと思っていた。ついこのあいだ、茜が16歳になるまでは。
自分で言うのも何だが、どうやら茜は昔から俺の事が好きだったらしく、結婚できる歳になるまでずっと我慢していたらしい。(俺が18歳になってないとかもお構いなし。茜曰く、自分はもう結婚できるから、と言って縛りつけ、相手に逃げられなくさせるのだとか。)
そしてついにその時を迎えた茜は暴走。既成事実を作ってでも俺と結婚しようと俺に迫ってくる。
そんな無駄にアグレッシブな茜の事に気づかなかったなんて言ったら…。
うん。
改めて考えるまでもなく、そりゃお仕置きされるだろうね。これはもう潔く諦めることにしよう。
もし貞操の危機だったりしても、何故か毎回最後の一線を超える前に四季が止めに来てたし。今回もそうなると信じよう。
っと、結構話し込んでたみたいだな。
「茜のことはもう置いておくとして。とりあえず、そろそろ寝ようぜ。疲れも溜まってるだろうし」
「一緒に?」
「なわけあるか。冗談でも茜が怒るぞ。そういうのは好きな人とやりなさい」
「……鈍感」ボソッ
「ん?」
何か急に機嫌悪くなってないか?
「何でもないよ!おやすみ!」
「お、おうおやs「バタン!」…」
…何だったんだ?
残念ながら王様の話は無しに、一ヶ月後まで時間を飛ばすことになりました。