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非正規労働

 男でエアコンが苦手だと言うのはめずらしいと言われるのはいいとしても、車内のエアコンが効きすぎて、本気で凍えるほどだと空は思った。

 先ほどから見えている車外の空は焼けこげるような太陽が照り付け、地面と言うか、砂だが走っている場所は砂漠で、サボテンは一応に見るが、それ以外の草木もあまり生えておらず、車の走る勢いか粉塵が舞っていた。

 フロントガラスも車外に搭載されたカメラの映像を投影したもので、投影された太陽の光からもたらされる熱の恩恵は少なく、密封された車内は車外とはかけ離された環境だった。

 運転手こと、隣に座っている海斗はと言えば上半身は半袖姿で、タバコをふかしながら鼻歌を歌い、上機嫌だった。

「―――」

「あっちっなー? おい? 空? 戻れよ?」

 空はと言えば長袖姿で、防寒対策として服も少し着こんでいる状態で、休憩となり車の外に出る中で、熱砂の中で蒸し風呂になっている方がましだと思う中で、海斗は出ていく空を呼び止め、外に出ると、外の様子を空と対照的にこれはないと言うように言った。

「―――凍え死にそうなんだけど?」

「お前本っ当にエアコンダメだなー? ホントに男かよ? 細いし声もそれほど低くもないし、それでなんでこんな場所で焼けないんだよ?」

「体質的なものだと思うよ? ともかく、熱いなら車内にいなよ? 僕は温まりたいんだ。」

 出て来ても車内の冷気が欲しいと言うような海斗に対し、空は困ると言うように言うが、海斗はと言えば気にし過ぎだと言うように返すが、空は休ませてくれと言うように言い、海斗に背を向けた。

「―――聞けよ空? ヒマなんだよ? 話すぐらいしか時間つぶしがないんだ?」

「テレビやラジオあるだろ? ネットも?」

「どうせ似たようなことしかやってないよ? それにまがりなりにも仕事だろう? 機材とは言えネサフばっかりすんのは気が引けるんだ。それに本土の人間たちに後世の歴史でばれた時に遊んでばっかでしたなんて言えるか?」

 背を向け一安心と言う空に対し、車内に戻った海斗は助手席に映って窓を開けると空に言うとおりヒマだと言うように話しかけ、空はそれならと言うように返すが、海斗はそれでもだと言うように返した。

「もう遊んでるだろ? それに、日本大震災の本土の復興は秒単位で進んでいるよ。それほど心配する必要なないよ?」

「本土の人口の3分の2がなくなったんだぜ? 復興って言えるのかよ? ツクヨミに食わせてもらっているって言うべきだ。それに本土生まれのお前も両親と妹失ったんだろ?」

「―――海斗も同じだろう?」

 いい加減に休ませてよと言うように空は返すが、海斗は止めないと言うように続ける中で、空はどうしてそんな嫌なこと言うんだと言うように返した。

「親不孝か、孝行かわからないが自衛隊入っちまって、この状態だぜ? 気を紛らわせてくれよ?」

「―――それだけは同意するよ? だけど本当にめまぐるしいことが起きてるよね?」

 空の嫌そうな反応も無視して海斗は続け、空はわかったと言うように返した。

 海斗の言う通りで彼らは自衛隊員で、迷彩の服を着て、銃などの装備を装着し、車も装甲車だった。

「ゲートって言うんだったか? タイムマシンの完成に宇宙人の出現、魔法もあるが、ハイブリッダーだったか? 人造人間の実戦投入、しまいには神の出現で第3次世界大戦の勃発と来た。」

「―――僕たちの仕事は?」

「世に言う極秘任務ってやつだ。神をふくむ非現実的として判断され実在が疑問視されていた存在との実戦、じゃなくて有事に備えての海外での非公式な接触及び交流、そして大隊規模での戦闘データの収集だ。」

 海斗は思い返してみればと言うように言うと、空は忘れてないよねと言うように聞くと、海斗は絶対にこれだけは忘れないよと言うように返した。

 返すと海斗はタバコを吸い始め、空はと言えば、少し集中して吸わせろと言う雰囲気の海斗にあわせて、間を置いた方がいいなと言うように空を見上げた。

 車内では海斗はタバコを吸い肺を煙で見たし、空はエアコンの冷気から解放され、外で温まっていた。


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