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生徒会戦争  作者: 咲夜
1/1

第1話 行ってみました生徒会室

俺の朝は優雅なクラシック音楽で始まる。

6:00に起床し、ランニング、魔法の練習、そして豪華な朝食……


ゴメン、全部ウソ。

俺の通う黒川高校のHRは8:35分から始まる。

ちなみに俺は生徒会役員だから、多少の遅刻は許される。許されるんだけども、

会長がウザい。というより面倒くさい。

だからこそ俺は毎朝あわただしい時間を送っているのだ。


俺の朝は携帯の無粋なアラームで始まる。

8:10に起床し、食パンを生で飲み込み、服に着替え、顔を洗い、歯を磨く。

ここまでの所要時間は日によるが、大体10分くらい。

そこからダッシュで学校に向かう。学校までが徒歩20分くらいだから、大体2~3分の余裕がある。

そんな、毎日。


バンッ!!教室のスライド式のドアを勢いよくご開帳する。

「よしっ!今日は4分余ってる!上出来だな。」いつもより多い時間に思わず呟く。

「いやいや、迅。この時間は所謂遅刻ギリギリだぞ?」

俺にイマイチなツッコミをいれた奴は、俺の親友といってもいいくらいの友達、

高谷たかや ゆうだ。言い忘れてたけど俺の名前は長原ながはら じん

下の名前で呼ばれることが多い。理由は呼びやすいからだそうだ。


「いやいや、有よ、いつも俺が登校する時間は何時何分だ?正確に答えろ。」

「大体8:32分とかでしょ?」

「いかにも。では、今は何時何分だ?正確に答えろ。」

「8:34分だが……そろそろ席に座ったほうがいいみたいだな。」

「なん……だと?クソッ!朝の時間を無駄にした!!」

「え?それヒドくね?」

こんなふうに弄られキャラの有だが魔法の技術は上級にあたる。

世界の七不思議になる日も近いかもしれない。



「一時間目なんだっけ?」カバンを漁りながら有に話しかける。

「あ~実習だぞ、実習。」

「なんの?家庭科だっけか?」カバンからコーラを取り出しプルを開ける。

「いーや。魔法の実習だぞ。第3実習室で担当は尾関だな。」

「魔法か……さて、生徒会に顔を出しましょうか。」

「りょ~か~い。尾関には伝えとくから。」

「サンキュー。残りはやるよ。」

空になったコーラの缶を有の机に乗せて教室を出る。

周りの生徒だってもう俺が生徒会ってこと知ってるから何も言わない。

最初の頃はクラス委員にサボるなって言われたけどな(笑)

「あ!テメェ空じゃねぇか!!」


知るかそんなもんwww


魔法について説明しておくと、数十年前に我が国日本で人工的に異次元空間を作ることに成功した。

その空間の中では、空想上のものであった魔法と思しき力を人類が使えることが判明した。

その空間と謎の力の研究を続けるうちに、魔法の実現に成功した、という話。

かなり端折って説明したが、実際はもっと細かいだろう。


今のところはこの空間内でしか魔法は使用できないが、この空間内で魔法を使い、科学の研究が行われたりしているため、今の科学技術の躍進に一役買っている。

ただ研究にしか使わないのは面白くないだろうし、将来有望な研究者や実験補助の人員の育成のため、

中学校から授業に魔法実習が組み込まれるようになった。

空間内で行うことは、主に練習や戦闘。実践で魔法を使うことにより、魔法の能力が上がりやすくなるそうだ。喩えとしては数学の基礎問題と応用問題みたいなもんだな。うん。

ちなみに俺は魔法以外はほとんど何もできない。まぁ俗に言う落ちこぼれだな。



「階段なげぇよ……部屋遠すぎるよ……」

黒川高校は7階建てで、旧校舎と新校舎に分かれている。新校舎は魔法実習が組み込まれるときに建てられたもので、こちらが7階建て、旧校舎は4階建てとなっている。

2-4組の教室は2階にあり、生徒会室は最上階に存在する。最上階にあるのには理由があり、

会長の鶴の一声で決まった。「眺めがいいじゃない!」と。

でもね、会長。生徒会室からは海しか見えませんよ。


「失礼しまぁ~す。誰かいる~?」

ノックも無しにやっと辿り着いた目的のドアを開ける。

「あ!迅。いいところに来たわね、コーラ買ってきなさい!」

「はい?」

マッサージチェアーにふんぞり返って漫画を読んでいるこの人こそが、

我らが会長、高瀬たかせ 優奈ゆなである。

「聞こえなかったの?コーラ買ってきてよ。ホラ、このとおり。」

「いやいや、どのとおりッスか…」

仕方なく鞄に入っている最後のコーラを渡す。

「他の役員はいないんですか?」

「まだ来てないわね~。なんか飲む?」

さっきコーラを飲んだばかりなので…と断る。

まだ来ていない役員だが……

生徒会に入るにあたって必要なのは魔法の技術。他の教科はカウントされない。

だからこそ俺は副会長たるポジションについているのだ。

役職は5つあり、会長・副会長・会計・書記・議長に分かれている。

生徒会役員は授業のほとんどを免除されているため空き時間は大抵この部屋で過ごす。

「優奈会長、そろそろ開催される――バタンッ!!「優奈かいちょー!!会いたかっゲブッ!?」校内戦争のことなんですけど、アンケート用紙はいつごろ配りますか?」

ドアを勢いよく開けて入ってきた異物に足払いを掛け、口を封じる。

「あー……いつ開催だっけ?」

「来月の4日です。しっかりしてくださいよ?」

「う~ん……今月の中盤辺りでいいんじゃない?」

なるほど、今月の中盤っと。えーとチョークは……

「ちょいちょいちょい!無視しないで!?無視だけはやめて!?」

忘れてた。コイツの名前は確か…西原だっけか?

「永山だ!!いい加減に覚えろ!!」

そうだそうだ、中山だ。ウチの会長のことが好きでほぼ毎日告白している厄介者だ。

「役員以外は立ち入り禁止だから。さっさと出て行ってくれる?」

そして、役員ではない。只の一般生徒だ。あ、一応三年生っていう設定だから。

「俺は優奈のことが好きなんだ!付き合ってくれ!」

「私は嫌いだから。帰ってくれる?」

「だったら時間をかければいいじゃないか!」

これもいつものやりとり。仲が良いように聞こえるが、会長はもの凄く嫌がっている。

で、結局俺が追い払うことになる。

「ほれ、出てけ!立ち入り禁止だ!」

永山の足を滅多蹴りにして追い払う。これも毎日。



「会長も彼氏つくらないんですか?」

ひと段落ついたあと、会長に聞いてみる。実際告白されるだけあって、整った顔立ちに肩より少し長いくらいの綺麗な黒髪。スタイルも良いんだからモテるのは当然だと思うんだけど……

「まぁ……ね……。」

頬を僅かに赤く染め、こっちをチラチラと上目使いで見てくる。ヤベェ超可愛い。

「ま、聞くのは野暮ってもんですしね。それより、他の役員のこと聞いてませんか?」

「誰かが休むってのは聞いてないけど?」

ちょっと不機嫌に答える会長。俺、なんかしたっけ?

「ま、そのうち来るんじゃない?」

「それもそうですね。」

コンコンコンッ―――

部屋にノックの音が飛び込む。律儀にノックするのは多分会計だな。

「し、失礼します。」と、少し遠慮がちに入ってくる一年の女子。うん当たり。

どーもです。

稚拙な文章ですがよければお読みください^^

感想や指摘なんかも頂ければと思います。

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