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三 伯爵令嬢、女神に文句を言う

 女神様、これ絶対勝てませんよ。

 王子達の前では、私が魔王を倒しますなんて、かっこいい宣言したけど無理ですって。

 そりゃあ、女神様に、魔王を倒す力・ラブリーパワーをもらいましたけど、発動条件が厄介すぎますって。

 魔王の頭に直接触るなんて、無理もいいところですよ。

 たどりつくまでに死にますって。

 魔王どころか、魔王配下の四天王の所にだって行けませんって。

 あと、ラブリーパワーって名前、すごくださいですね。

 仮に、魔王の頭に触れることができたとしても、その後が・・・

 え?

 今は女神様のネーミングセンスはいいですよ。

 そもそも、女神様が直接魔王をやっつければいいじゃないですか。

 いや、女神様には直接こちらに干渉できない事情があるのはわかりますけど。

 このままだと、人類は滅びますよ。戦力差が千対一ぐらいなんですから。

 なんか、他に魔王を倒せそうなアイテムとかないですか?

 神様側のルールはわかりますが、お願いしますよ。黙ってますから。

 じゃあ、ヒントだけでも。

 魔を滅する矢ですか。いいじゃないですか。どこにあるんですか?

 女神様はひとり言を呟いてくれればいいですから。

 私はたまたまここにいるだけですから。

 あの神国の女神像は本当は手に持った矢がメインなんですか。へえー、うまくできてますね。

 でも、三本しかないですよね。

 三本ぐらいじゃ、足りないですよ。

 他に何かないですか?

 できれば、王族にしか使えないようなアイテムはないですか?

 うちの王子、剣が得意なんですよ。

 聖剣みたいのないですか?

 いえいえ、婚約破棄されたことはもう気にしてませんよ。

 王子を最前線に立たせて仕返ししようなんて幼稚なことはしませんよ。

 この人類存亡の危機に私情を挟むなんて言語道断です。

 あと、私を選挙違反だって騒いだ奴、魔法使いなんですよ。

 なんか、聖なる魔法の盾みたいのないですか?


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