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食卓

「頂きます」

「このカレー美味しいなぁ」

「どーも」


新太郎のやつすっかり馴染んでるな。

昔は結構お互いの家でご飯食べたりしてたけど最近こういうのなかったな。


「新太郎くんは彼女いないのー?」

「うーんいないなぁー」

「お前振ってるからだろ」

「うるせー」

「えーもったいなーい」

「陽菜ちゃんはどうなの?」

「んー私はまだ高校生なったばったかりで色んな人と楽しいたいから特定の人はいらないかなー」

「なるほどねー。たしかに高校1年生の時に恋愛関係拗れたら卒業まで面倒臭いらしいからなー」

「うわーめっちゃ嫌ですね」


新太郎と陽菜の恋バナを聞きながらモクモクと食べる。

新太郎はモテるんだけどな。

過去にちょっと嫌な別れ方したから今は女性と距離を置いてるんだよな。


「虎生はなんで彼女作らないんだよー」

「作れないだけだよ」

「陽菜うるさいぞ」

「告白されてるだろ?結構聞くぞ?」

「特に今はいいかなって感じなんだよ」

「かっこつけてるだけだね」


さっきからチクチクうるさいぞ。

本当に理由がないから、そんな状態で付き合うのも相手に失礼だと思うから簡単にOKできない。


「ご馳走様。虎生ありがと旨かった」

「おかわりいいのか?」

「おん。さっき陽菜ちゃんと菓子食ったから」

「おい」

「え、、、と新太郎くん何言ってるのかな?」


新太郎もここでやばいと気付いたみたいで話を合わせにくる。


「あっ!ここに来る前に食ったんだった!」

「ゴミ箱見ればすぐわかるぞ」

「おにいごめん食べちゃった」

「ったく。お母さん居たら大変だったぞ」

「す、すまんな虎生」

「あとでアイス買ってきてくれたら許す」

「わかったよ」


成長期なんだからお菓子じゃなくてちゃんとしたものを食べてもらいたい。新太郎はどうでもいいけど。


「ご馳走様。おにい美味しかったよ」

「おう。ちゃんと片付けてから自分の部屋戻れよー」

「はーい」


俺だけおかわりしていたので二人は先に食べ終えた。

食器をシンクに持っていって自分の部屋に戻った。


「なぁ虎生にゃーこさんの投稿みた?」

「あーうん見た」

「やばいよな!今日は2枚も投稿されてたな!特に2枚目のエプロン可愛すぎだろー」


そのエプロン姿で剥いたじゃがいもを食べてたんだけどな。


「あ、それと巫女さん見た?今日セクシー過ぎてやばかったぞ」

「見てないかも」

「なにしてんだよ!ほらこれっ」


新太郎のスマホを見るといつもより少し赤めの顔でお酒を片手にこちらに微笑み掛けている。

少し前かがみになっているせいで胸元がもろ見えていて谷間がしっかりみえる。

なんかこのお酒見覚えあるような、、、


「こういうストレートに俺らの見たいもの見せてくれるの神だよなー」

「たしかにな。同じような投稿いっぱいあるけど巫女さんのだけ目に留まるんだよな」

「それな!」


ぜひ巫女さんに会ってその秘密を聞いてみたいものだ。


「よし!虎生が食べ終わったらスマブラで勝負しようぜ。負けた方が明日の購買のパン奢りな」

「ぜってー勝つ」


スマブラは大差で俺が勝ち明日の昼飯代が浮いた。

それと約束のアイスを今から買いに行かせる。


「虎生手加減知らないよな」 

「うるせー言い出したのお前だぞ」

「陽菜ちゃーーん!アイス何がいいー?」

「なんでもいいよーー」


チラッと俺の方を見る。なんでもいいが一番困るからな。


「陽菜はカップ系あんまり食べないぞ」

「サンキュ!」


そう言って走って近くのコンビニまで行った。

これで少し休めるかと思っていたら陽菜から呼び出された。

いったいなんなんだよ。

めんどうだが無視すると怖いので部屋まで行った


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