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放課後

撮影会?が終わり部屋で一息ついているとスマホに通知が入った。

どうやらさっきの写真を投稿したようだ。

投稿は瞬く間に拡散されていき、いいねも凄い勢いで増えている。


「おにいみたー!?」


ドンッ!と扉を勢いよく開けやがった。

自分の部屋ならキレるくせに


「あぁ見たよ。反響凄いな」

「でしょー!やっぱおにいにカメラマン頼んで良かったよー」

「はいはいどうも」

「なにー?妹がこんなにバズってるのに嬉しくないのー?」

「まあ、複雑だよ。写真が写真だし」

「もうおにいったら私を独り占めしたいの?」

「そうじゃないって」


ちょっと前までは俺も熱狂していいね押したり可愛い子探してたんだけど、いざ自分の妹が投稿してる側だと知ったら他の子にも家族がいるんだよなって思って純粋に楽しめなくなった。


「なんで陽菜はこういうことしてるんだ?」

「私さ可愛いものが大好きなの。色んなコスプレ衣装あるけど私は誰よりも可愛く着てやるって思ってて実際の皆の声が聞きたくて初めたの。

そしたら色んなアドバイスもらってまだまだ可愛くなる余地があるんだなって思って」

「そうなんだな」

「そう。だから私が辞める時は最高の写真が撮れた時かな」

「最高の写真が撮れたらやめるのか?」

「うん。ずっとは続けられないし」

「そうかわかった!俺が最高の一枚撮ってやる!」

「え!?急にどうしたのおにい?」

「最高の写真が撮れたら辞めるんだろ?だからだよ!」


今までの陽菜の投稿見ても可愛い写真だけで、見せたら駄目な所は隠してたから本当に可愛い写真が撮りたくて投稿してるんだろう。

だったら一番可愛い写真を撮って辞めさせてやる。

それが本人も一番納得するだろ。


「おにいがやる気になるなんて、、、」

「任せろ!俺が一番可愛くしてやる」 

「うん!任せたよ!」


とびっきり可愛い妹を全世界に見せつけてやる。

待っとけよ世界


「そういえばおにいこの人知ってる?」

「あぁー「巫女」さんな」


巫女さんの格好をして色んなポーズで撮影してる方だ。

大人のお姉さんの雰囲気が出てて可愛いというよりセクシーよりだ


「うわぁ」

「お前が聞いたんだろうが!」


若干引きぎみになりながらスマホを見せてきた。


「この人からDMきたんだよね」

「おっすごいじゃん」


内容としては巫女と猫でコラボしたいだそうだ。

どうみても怪しいよな。


「辞めておこうぜ。さすがにリスクしかないだろ」

「だよね。私も裏垢でこんなメッセージきたの初めてだからビックリした」

「丁寧に断り入れておこう」

「そうだね」


会ってみたら男でしたーのパターンも全然あるからな。

こういうのは信用できない。


「おにい今日のご飯何にするのー?」

「あー決めてなかった」

「じゃあさ!一緒に買い出し行こうよ!」

「お、おう。俺としては助かるけど」

「やったー決まり!」


陽菜が自分から料理のこと言うなんて珍しい。

何も企んでないといいけど

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