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学校

「おにいの朝ご飯冷めちゃったねごめん」

「いや、時間もないし学校いくか」


ラップだけして冷蔵庫に入れておく

どっちみち食欲わかないからいいけど


「おにいほんとに病院行かなくて大丈夫?」

「大丈夫ではないけどお母さん達に心配掛けたくないからなー」

「えー怖いよぉ」

「まあ大丈夫だろほらいくぞ」

「はーい」


早く行かないと今のところ皆勤賞だから途切れさせたくないってのもあるけど、動いてないと頭整理できない。

いつもより登校時間が遅いせいか多くの生徒とすれ違う。


「陽菜ちゃんおはようー!」

「おはよー!」


いかにも元気そうな女の子が駆け寄ってきた。

パッションって言葉がよく似合う子だ。


「あ、隣お兄さん?」

「そうだよー」

「どうも陽菜の兄ですー」

「えーカッコイイじゃーん!」

「はいはい!人の兄をナンパしないの!」

「もう!怒らないでよー!じゃーねーまた教室で」

「うんまたねー」


あんな可愛い子も裏垢とかしてたりするんだろうか。

家の妹みたいにあんな写真とか、、、


「いたっ!!!」

「変なこと考えてたでしょ?」

「か、考えてないぞ!?」

「ふーん」


さすが我が妹鋭い。

朝から容赦なく暴力振るわれているんだが世の兄はみんなこうなのか?


「おーい虎生!」

「おはー」

「おっはー!珍しいじゃんこんな時間に!」

「あ、新太郎くん久しぶりだね」

「陽菜ちゃーん相変わらず可愛いねー!」


新太郎は小学校からの友達でよく家にも招いてから陽菜も顔と名前くらいは知っている。

新太郎はチャラいようで真面目で根がいいやつだから女子人気も割と高い。


「なー虎生聞いてくれやー」

「なんだよ」

「姉ちゃんが今日彼氏泊めるから帰って来んなって言うんだよー」

「あー家には来るなよ?」

「どうしてだよー!!」


これ以上厄介事を増やさないでくれ。

そんな話をしている内に学校に着いた。


「おにいじゃあねー」

「またなー」


陽菜とは校舎が違うのでここでさよならだ。


「いやー陽菜ちゃん可愛いよなー」

「兄がいる前でやめろよー」

「すみませんお兄さん!」

「誰がお兄さんだこらっ!」


お調子ものが。

陽菜に彼氏が出来るのはいいがコイツだけは嫌だ。

人間的には問題ないけど近い人間だと気まずい。


「俺の姉ちゃん紹介するからよ!」

「お前の姉ちゃん彼氏いるんだろうがよ」

「えーかっこいいっていってたぞー」

「また虐められるだろ」

「あー」


小さい頃よく遊びにいっては新太郎と一緒にしばかれた。

小学生からしたら1個上の女の子はかなり差があるからな。


「あ、それはそうとよ。にゃーこさんの投稿みた?」

「え、、あ、ああ」

「なんだよその反応お前らしくねぇなーめっちゃ可愛いかったよなー」

「、、、、」


いや俺の妹なんだよ。

今までしてた会話できないって。

どこの兄が自分の妹にエロいとか言うんだよ。

リプは知らなかった頃のだからな、、、


「お前さては賢者になっておるな」

「なってねーわ!」

「じゃあなんなんだよー」

「ちょっとー!!あなたたち朝から何言ってるのー?」


後ろに先生いたのか気が付かなかった。

若い女性の先生だから人気がすごいんだよな。


「えー先生も混ざります?」

「はいはい。じゃあ担任の先生に報告しとくわね」

「なんでだよー!虎生からも言ってくれよー!」

「いや、こいつの独り言だったんで」

「そうね。虎生くんは新太郎くんに影響されないようにね」

「はい」

「そりゃないってー!」


朝からテンション高すぎだろ。

そういう所がモテるんだろうか。


「はいはい。遅れるわよー」

「「はーい」」


遅刻ギリギリってこんな感じなんだなと思いながら階段を駆け足で登っていった



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