第一話 転落と復讐への道のりの始まり
初めまして、日本さんと申します。
普段はpixivで活動をしているのですが、たまには別の所でも活動してみようということで、ここに来ました。あまり自信はありませんがここは初めてですので....すいません。
それでも、どうぞ宜しくお願い致します。
主には主人公視点ですが他人の視点にも変わることがございます。
少しでも分かり易いように主人公の一人称は俺です。
俺はとあるギルドでリーダーとして長い間活動している剣士だ。俺はこれまでに他国との戦争時には軍の小隊とギルドの一部メンバーで敵軍の大隊を撃破したり、大反乱を鎮圧部隊を率いてたった3時間で鎮圧したりした。こういう事の積み重ねで王国英雄勲章という最高名誉とも呼べる勲章を頂いて、王国中で英雄扱いさ。街に出かけると色んな方角から人々に話しかけられる。
僕はクルティーヌ。僕はギルドのリーダーであるグローヴァーが昔からずっと心の底から妬ましくて嫌いだ。何でアイツだけ国中から英雄扱いされて毎日もてはやされて....それに対して僕は逆に『英雄の足枷』なんていじられる始末だ。
これも全てグローヴァーが活躍するせいだ....どうにかしてアイツをこの世から消してやる.....けれど、どう消せば....そうだ....!!
最高の計画を思いついてしまった僕は、数日後に早速行動に移す。
僕はグローヴァーや他のギルドのメンバーが寝たのを見計らってグローヴァーの剣を強奪し、街へ赴く。あらかじめ事前に目印を付けておいた都合のいい家に侵入。ベッドで母娘仲良く寝ていた母親を剣で斬殺した後に、娘を誘拐。連れ去った先では抵抗してきた為、母と同じく斬殺。斬殺した後に首を切り落とした。やはり、アイツの剣は切れ味がいい。綺麗に切れる。僕はその後にその場に剣を置いて逃げ去った。
俺が朝起きると、やけに外が騒がしい。何事だと俺は外に出る。
すると、そこには昨日までの英雄扱いとは真逆で俺を悪魔だの殺人鬼だの叫んでいる民衆が居る。
俺は殺人なんてしたことは全く無い。誰かが流した酷い噂を変に真に受けた一部がこんなことしてんのかと俺は思った。けれど、中に石と共に投げ込まれた号外の見出しを見て今までで一番驚愕したし頭が真っ白になった。
『母娘惨殺!娘の近くに英雄の剣が』
とデカデカと見出しに掲載されていたのだ。
英雄とは確実に俺のこと、でも、俺はこんな非人道的なことをした記憶なんて一切ない。
剣はただの見間違いだ、俺は本当にそんなことをしてない。だってここに....
無い....嘘だ.....
「俺は....俺はこんなことしてない....」
「王国警察だ!手を上げて地面に伏せろ!!」
あの1件で俺は警察に逮捕され、一時的に牢獄にぶち込まれ、激しい尋問を受けたが俺は絶対にしていないの一点張りで粘ったが尋問が更にエスカレートし、最終的には俺が自白したということにされた。英雄って呼ばれたのにこの仕打ち、運命ってのは実に冷酷だ。何せ全く記憶にないことで捕まって大転落するんだからな....
それから数週間後、俺は王国永久追放に処されて大衆から罵声や物を投げつけられながら国境検問所から叩き出されちまった。でも一つ、俺は見逃さなかったことがある。それは、俺のギルドの魔術師だったクルティーヌが俺のことを見ながらニヤけながら見ていたことだ。アイツが俺のことを裏切ったということに違いない。俺はこの時にそれを本気で察して殺意と憎悪が湧くのを覚えたが到底攻撃出来る状況でもなかったから見るしか出来なかった。クルティーヌ、お前だけは絶対に許さん。そして、この王国も....絶対に....