表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名門校の恋模様  作者: りさすけ
1/3

1 その日、事件は起きた。

最悪だ。まさか、入学式でこんな目に遭うとは···


入学式で酷い目に遭った少女。

その名前は、時雨碧。


サラサラの茶髪で、碧という名に相応しい、アパタイトの様な青い色の瞳の少女は、今···困惑していた。


事の発端は数十分前の事。


本日から、名門校···私立椿学園高等部へ入学し、青春を謳歌しようと意気込み、学園の敷地内へと足を踏み入れた瞬間···!


何と···ゴリゴリの不良とぶつかってしまったのだ。


少女の学園生活は───詰んだ。


「これから3年間、きっとパシリなんだろうな···もうダメだ。いざとなったら学校辞めよう。」


「···おい。聞こえてんぞ。」


「あっ···聞こえてましたか。」


これは大問題だ。まさか、本人に聞こえていたとは。


チャイムが式の始まりを告げる。


待って、周りに誰もいない。体育館はどこ?どうしよう。


「···体育館はこっちだ。」


「あの···色々とすみません。」


この無言の時間がとても気まずい。


この金髪って地毛かな?それとも染めてんのかな。


「···敬語。」


「えっ···敬語?ですか。」


「···その敬語、やめようぜ。」


「何故、敬語を辞めるという発想に?」


「俺···敬語嫌いなんだよ。」


迷子になったら案内してくれるし、不良は何だかんだ面倒見が良かった。


そして、不良は敬語が嫌いだった。



「···着いたぞ。」


「ありがとうございます。」


不良は、中に入らずに立ち去って行った。


「あの、参加しないの?」


「···しねぇよ。俺の居場所はそこには無いからな。」


「行こうよ。せっかくの入学式なんだから。」


「···しょうがねぇな。行くぞ。」


「えっ、ちょっと何やって···あぁ!」


その瞬間···不良は、ドアを蹴破った。すごく大きな音を立てて。


「···何故壊す必要が?」


凍りつく会場の空気。


一瞬にして私達を見てくる教師達。


「先生。私は止めました!」


「···せっかくの入学式なので派手に登場しようと思って。」


しかも、新入生代表の挨拶の途中だった。


本当は私が入試首席だったから、挨拶する予定だったんだけど···面倒臭かったから断っといた。


あと邪魔してごめん。新入生代表の人!



「ちょっと、零。何なんですか。」


「···お前の挨拶なんて誰も聞いちゃいねぇよ。」


「ちょっと、火に油を注ぐ様な発言しない!挨拶の途中なのに余計怒らせるだけだよ。」


「あなたもあなたで、すごく失礼ですけど。」


「···式には出たから、俺はここで帰らせてもらうわ。」


「えっ、待って。自由すぎない?」


「···じゃあな。雫。」


そう言い残し、不良···いや、零は本当に帰って行った。


「そこのあなたは?」


「私ですか?」


「そうですよ。あなた以外誰がいます?」


「先生?」


「···確かにそうですけど。とにかく、席に戻ってくださいよ。僕の挨拶の途中ですよ。」


あ、そうだった。式の途中だった。


「すみません。」


席に行ったら隣の人に変な目で見られた。


これは友達作りハードモードかも。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ