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棒人間症候群の架空まとめ

作者: 鴨志田サレイル

棒人間症候群


棒人間症候群(ぼうにんげんしょうこうぐん、英:stick human syndrome)は、人がすべて棒人間に見えてしまう、症状を中心とした、五感異常のことである。正式名称は、五感簡略化症候群という。五感すべてが、体内に入る段階で、シンプルに作り変わってしまう病気である。


毎年、10数名しか発症しない稀な病気。明らかに女性に多く、男性は5年に1人ほどしか発症していない。特に、アジア人が多いとされている。


◎由来◎

すべての人が、棒人間に見えてしまうところから。五感の全てに影響を与えるが、一番インパクトがある部分のため、この名前になった。1999年にドゥーイン博士が命名。


◎原因◎

現在も、まだ解明されていない。ストレスや人間への不信感が、そうさせるのではないか、と言われている。


◎特徴◎

痛みは伴わず、体調に影響はない。臓器に、何のダメージも与えない。死に導くことは、全くない。


◎検査◎

患者の証言でしか、判別できないため、特に検査する機器はない。血液検査も尿検査も、特に意味をなさない。問診のみ。


◎診断◎

入念な問診で、判断するしかない。決められた質問項目があり、それは50項目ほどある。ドゥーイン博士が、ひとりで作り上げた。


◎治療◎

今のところ、証明された治療法はない。だが、生のマッシュルームを、一年間食べ続けた女性の症状が、改善されたという事例が、報告されている。


◎予防◎

とにかく、人間を嫌いにならないこと。難しい言葉や、特徴的な動きをする人と、なるべく会わないようにすることだ。


◎研究◎

ドゥーイン博士亡き今、専門で研究する者は、現れていない。研究するにも、見た目の違いがあまりにもないので、避ける者が多い。


◎症状◎


[視覚]すべての人が、シンプルな棒人間に見える。関節がほぼないから、動きもシンプルに見える。丸と三角と四角と線だけで、できた世界になる。ダークスカイブル一中心の、カラ一になる。


[嗅覚]臭いの概念は、体内から消滅する。炊きたてのお米の、香りしかしない。


[聴覚]抑揚やアクセントはない。すべての人が、やや高めの子供みたいな声で、電子的。自然の音はすべて、電子音になる。


[触覚]冷たい暖かいとかなく、触るものすべて適温。硬さもすべて、同じに感じてしまう。痛さはある。


[味覚]食べ物がすべて、肉じゃが味になる。食感は、すべてが赤飯のようになる。

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