表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鎌太郎親分徒然日記  作者: 美藤蓮花
8/54

悲しい知らせ

元気に帰っていった石松さんの話

大分と季節も秋に染まってきた。相変わらず夜には虫の鳴き声が他の音を消し去るほどに耳に入ってくる。


夜になる前に、不動がまた旅烏を1人連れて鎌太郎の屋敷に顔を出した。


秋まつりのあと、不動は追分に残ってしばらく居た。追分の屋敷にもよく旅烏が草鞋を脱いで一服一飯にいろいろ話してくれたりする。


その旅烏の1人が、信じられないような話を不動に聞かせ、それを鎌太郎にも話してもらいたいと、この美濃の地まできてもらったのだ。


鎌太郎は不動にそのことを聞くと、興味深くその旅烏をみていた。その旅烏の名は、三下の新吉と同じで新吉といった。


鎌太郎: 新吉さん、石松さんが死んだってのは本当かい?


新吉: はい。本当の事です。ちょうどその頃、アッシは伊勢に行く旅にでておりまして、清水一家に草鞋を脱いだんですよ。石松の親分さんの亡骸を見た時にはただの旅烏のアッシまで許せない気持ちになりました。次郎長親分のあの悲しみようったら、みてるこっちまで辛くなりましたよ。


鎌太郎: そうだったんですか。石松さんはそんな酷い最後を。


新吉: ええ。


不動: ここに居たのはつい5日ほど前のことなのになぁ。なぁ鎌太郎。


不動が鎌太郎をふと見ると、鎌太郎は悔しそうに下を向いて涙を流していた。


鎌太郎はこの旅烏の新吉に、石松さんの話を聞くことにしたのだった。





石松さんの話を聞くことになる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ