表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鎌太郎親分徒然日記  作者: 美藤蓮花
50/54

屋敷に慣れたお時さん

屋敷に慣れたお時さんは、新吉を手伝い始めていた

鎌太郎一家に来てから5日が経った。


もう何処に何があるかわかった。それにもう、みんな怖くない。みんな礼儀正しいし、優しい。


三下の新吉にくっついて行ってご飯の用意の手伝いもするようになった。


洗い物をするために水を汲みにいく事もする。


水を汲みに外へ出たら、風が吹いていた。空は今にも何が降りそうな黒く分厚い雲が空を覆っている。


「こりゃ、雪が降りそうですね。」一緒に水を汲みにきた新吉がお時にそう声かける。

「そうですね。寒くなってきましたね。」


ここにずっと居るのも悪くないかもしれない。


冷たくなった指に息を吹きかけて暖をとる。


「ここの暮らしにも慣れてきたみたいだね、お時さん。」と辰五郎が声をかけてきた。


「はい。慣れるとここは、江戸にはないものが沢山あります。ないものもありますが、いらないものだったのかもしれない。」


そう言って笑うお時は、鎌太郎に会う前にもう、屋敷に慣れた。本当にここでずっと暮らしていく気持ちでいる。お蝶の言葉を丸呑みした訳ではない。けれど、愛は育っていくものなのかもしれないと、そう思うようになっていた。


屋敷に入っていく前にお時は深呼吸してみる。色の無い透き通った空気が鼻をつんと通り抜けていく。この感じが好きだなぁと思うのだった。












ずっと居るのも悪くないと思うようになっているお時さんだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ