表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鎌太郎親分徒然日記  作者: 美藤蓮花
3/54

石松さん

石松さんの登場です

初秋になったとはいえまだ暑い。まだ蝉の声がするが、夏の終わり。蝉の種類もかわる。ツクツクボウシツクツクボウシと賑やかに鳴いてはいるが、どこかその声は和む。


夕方ともなるとリリリーンと鳴く声や、コロコロと鳴く声が大合唱で響き渡る。何故かその声には風情があり、秋の訪れを感じさせてくれる。


毎日の同じような1日はそういった風情を感じることで救われたような気さえする。


不動は1人の旅烏を連れ、鎌太郎の屋敷へ久しぶりにやってきた。


ああ、不動じゃねえか。久しぶりだなぁ。元気にしてたか?お蝶や啓太郎たちも元気にしているかい?


ああ、元気だよ。大の助の兄弟も、太郎の兄弟も元気そうでなによりだ。いやな、お蝶に頼まれてこのお方をこちらまで案内させてもらったよ。


鎌太郎は不動の後ろにいる旅烏に目をやった。


そのお方は?


森の石松の親分さんだよ。


片目に丸い目隠しに、青と白の着物姿。背丈は不動よりは少し小さなそのお方は、鎌太郎に顔合わせがしたいと追分まで来てくれた。


森の石松さんといったら東海道一の親分、清水の次郎長親分のところでも、知らない者が居ないほどの侠客!そんな人がわざわざ鎌太郎を訪ねてきてくれた。


だがしかし、自分も同じ稼業。この世界に入って日は短いが、同じ侠客の1人。ここで顔を売らないでいつ売る?


鎌太郎は、石松を1番良い部屋へ通し、そして話は始まった。

続きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ