表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鎌太郎親分徒然日記  作者: 美藤蓮花
17/54

鎌太郎、体力の衰えを感じる

旅に出た鎌太郎だったが、、、。

久しぶりに旅に出ると、普段の体力不足に気付く。坂道などは、すぐに息が上がってしまう始末。鎌太郎は自分の重くなった身体を恨む。しかし、体力が落ちた。


先を行く太郎と不動の軽快な様子に、自分が情け無くも思った。


それにしても、空気が澄んでいるのか、冷たい風が鼻に抜けてくる。


木々の緑が色を変え、まるで錦の着物を着ているようで、鎌太郎は何故かお蝶のことを思い浮かべた。


兄貴、美濃で今日は泊まっていきましょうね。もう少しです。頑張って。と太郎が鎌太郎を励ました。


鎌太郎は、苦笑いを浮かべ、


お前ら元気だなぁ。と言った。


兄弟が屋敷でドンと構えていてくれるから、俺らは自由に動けるんだ。少しくらいのことでしょげるなよ。兄弟なら江戸へ着く頃には俺ら以上に元気に歩いているさ。


そう言って不動が鎌太郎の背を押しにきた。


不動の言うとおりになると良いんだが。


きっとそうなるさ。


ほら、兄貴、美濃に入ったよ。もうすぐ屋敷だ。


ああ、そうだなぁ。こうしてここまで来ると、旅に出てきた気がしてきた。


鎌太郎はここで初めて笑顔を見せてそう言った。


兄貴、あんまり飲み過ぎんなよ。


籠でも呼んで乗ってくか。


兄弟、、、。


不動と太郎は少しだけ呆れたのだった。



籠は本当に呼ぶのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ