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鎌太郎親分徒然日記  作者: 美藤蓮花
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鎌太郎、旅に出る

手紙の返事を待っていた鎌太郎だったが、、、

新吉は新吉の知る全てを鎌太郎に話し終わり、自分はお伊勢さんへ向かうと鎌太郎に告げた。


鎌太郎は新吉に草鞋銭を渡し、見送った。


それから10日ほど過ぎたが、清水港の次郎長から手紙が届くことはなかった。


もう少ししたら、木の葉が紅く色づきそうだな。秋から冬になるのは早い。その前に行ってみるかな。


いつのまにか空が高くみえるし、空気も澄んだように感じる。


親分、何をお考えで?


三下のダイガシが外からなかなか中へ入ってこない鎌太郎に声をかけた。鎌太郎は腕を組んで顎を撫でながら言った、


旅に出ようかと思ってな。


旅ですか。良いですね。


あんまり良い旅ではないけどな。


行き先は?


清水港だよ。石松さんの墓に手を合わせに行くよ。新吉、ダイガシを呼んでくれるか。


かしこまりました!


親分、石松さんの墓に手を合わせに行くんですか?


ああ。場合によっちゃあ仇討ちに行きたいんだが、手紙を出したが返事がない。一家のことは一家で話をつけるんだろうとは思うんだが、行かなきゃいけない気がしている。行ってどうなる訳ではないが。


石松さんの墓に手を合わせたいんだよ。


じゃあついでに辰五郎親分のところへ顔でも見せに行くか!兄貴!


太郎、お前も行ってくれるか。


もちろん!


兄弟!俺も行っていいか?


不動も行ってくれるか。


なんか思い出すなぁ、旅してた頃のこと。なぁ兄貴!


だなぁ。


そんな話をしていると、清水港の次郎長から手紙が届いた。


手紙には、香典のお礼の言葉と、石松さんの生まれた日が近いのでお祝いをする。そのお祝いに鎌太郎も招待したいと書いてある。


鎌太郎はすぐに返事を書いて送ったが、その日はもしかしたら手紙がつくより自分が清水港に着くほうが早いかもしれなかった。


三人は、旅支度を整えるとダイガシ達に一家のことを任せて旅にでたのだった。





旅に行く途中、美濃に寄って行くことに。

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