第1話 新たな日々
皆さん、こんにちは!今日から中学3年生になる夏目未来と申します!中学生活も残りわずかとなりましたが、残り1年精一杯頑張っていきたいと思います!
そして私は今とても大切なクラス替えの表を見ているところなのです!
「私は、えっと、C組か。さやはどうだろう?あーどうしよう。一緒かな‥‥」
「一緒じゃないわよ。」
「え?あ、さや!」
「私はC組よ。じゃ」
「あっ!ちょっと!」
さやというのは愛称で本当は白河さやか。さやは本当は優しいんだと思うけど、なんかいつも冷たい‥。
ちなみにこの学校は1学年7クラスもあるのだから前のクラスの人と一緒にはそうそうなれないからまあ仕方の無いことだ。
「あー、残念だな‥‥。まあでも頑張って新しい友達作らなきゃ!それにパートナーはいい人かもだし。」
「パートナー」っていうのは、この学校ならではの制度だ。別にずっと行動しなきゃいけないわけじゃないけど、相手が誰なのかはとても大切なものになっていく。
「あー本当に去年は良かったなー。」
そう、去年一緒になった広斗は、最初は心開いてくれなかったけれど、だんだん心が開いてくようになったとても優しいいわゆる王子様のような人だったのだ。
「まあ色々考えても仕方ないしとにかく教室入ろ」
そうして期待して教室に入るととても騒がしかった。しかしその騒がしさは、少し異様でみんながヒソヒソとしてる何だかとても重い感じだった。そしてそれはある人物にみな視線を向けていた。