3/6
歴史変えちまい隊、番外編 今井俊哉のこと。
俺は千恵美ちゃんに出会った。
散々な人生だったけど、この時だけは、俺はかなり運が良かった。
俺は子どもを作るべく、約10年前の世界に飛んだ。
そして、女の人を見つけると、片っ端から声をかけ、子どもを産んで育ててくれないかとお願いした。
もちろん、ことごとく断られ、最後には、カバンで思いっきり殴られた。
俺は倒れ込み、しばらく起き上がることが出来なかった。
しかし、時間は限られている。半日だ。
俺は起き上がり、よろよろと歩いた。そして、段差につまずき、思いっきり顔を打った。
痛い。
またもや俺は倒れ込んだ。
諦めようか。
承諾はしたけど、失敗したなら仕方ない。
俺、頑張った。
その時、俺は千恵美ちゃんに声をかけられた。
「君、さっきから見てたんだけど…、ちょっと無謀過ぎじゃない?あーあ。顔が…はいティッシュ。まずは鼻血を止めないと。鼻、折れてないよね?」
俺は最後の望みをかけた。
優しい。この人なら大丈夫だ!
「ほれにょこともほ、ふんて、そはててくたはい!」