事務員たちのこぼれ話
こちらは、解説です。
ネタバレを含みます
今日の空です。さっそくですが、今回は、
「事務員たちのお喋り」のこぼれ話をお届けします。
Aさん『きいきいの木』
直接の描写はありませんでしたが、お察しのとおり、Aさんが見たのは自殺者です。自殺防止のために、あの決まりがありました。
以前にも、自殺があったらしく「きいきい首を吊る木」と子供たちが呼んだのが始まりです。
あの日、雨で視界が悪かったため、自殺者はAさんの存在に気付かずに……。
Bさん『重い愛』
例の彼女から何度も送られた絵。後半に送られた絵に使用されていたのは、血液です。余談ですが、昔、死刑時の様子を絵にした記録書には、死刑囚本人の血液が使用されたものがあるとか。
僕の友人は、幽霊よりも生霊の方がタチが悪い。と言っていました。
皆さまも、重い愛にはお気をつけ下さい……。
Cさん『ラッキー』
この話は、サイコパス診断などの心理テストによく出てきますね。テレビでも、似たようなドッキリ企画がありました。
他にも、「殺人犯と目があった。殺人犯はこちらに向かって何を言っているでしょうか?」なんていう問題もあります。
皆さまも、相手の発言は注意して聞いた方が良いかもしれませんね。
Dさん『メリーちゃん』
さて、メリーちゃんと名付けた理由をまず説明します。メリーちゃんは、強い幻覚作用を持つ麻薬です(名前はメリケン粉が由来)。「腹のなかに何かがいる」と言って、自らの腹を裂いた女性もいたそうです。
これは、裏設定なのですが、先生は妊娠出来ないことを大分気にしていました。そのストレスから、麻薬を使用した。という背景も。
体と心と人間関係を壊すので、麻薬駄目絶対!!!!!!
Eさん『あそぼうね』
知人に分かりにくいと言われた点をまず説明します。『ごじゆうにと、まると、まる。』は、『52年、ゼロ月、ゼロ日』つまり、52年ぴったりにおねえさんは死ぬよ。『まると、いちと、まる。』は、1ヶ月後に死ぬよ。という意味です。
あの小さな子供は、死神なのか、天使なのか……。
?さん『ひっくり返す』
最後だけ、サブタイトルがしっくり来ない! と、作者の語彙力の無さが浮き彫りになったところで。
ええ、まさかの、しかしありきたりなひっくり返しです。全く、作者の文章力の無さよ。
閑話休題。
Eさん(遠藤さん)がまだ生きてる理由は、お迎えがまだ来てないからですね。しかし、お迎えは明日。意識不明の重体ですから当然と言えば、当然です。
?さんは、いわゆるお祓いする人ですね。ちょっと探偵要素がありましたが。
貝塚のような穴と表記しましたが、大きな貝塚では直径15メートル、深さ2.5メートルだそうです。その中いっぱいに、砂のようにされた人骨が敷き詰められていたと考えると、一体何人分の死体なのでしょうか?
…後書き…
これだけ作品上で人殺して言うのもなんですが、僕は作品上でも人をほいほい殺すことに抵抗があります。
若者が「しね」と冗談で使用する世の中。
本当に恐れるべきものは、人間だと、日々ニュースで語られているというのに。残念ながら、節穴な我らは、「見えないもの」に恐怖を覚える。
それが、一番のホラーな現象ではないだろうか?
今日の空です
おつきあいして下さり、ありがとうございます!
今回はホラーに初チャレンジしました。
あまり恐くないかもしれません。
精進します