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Silky Tiger  作者: 張茉莉
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人の死と虎の誕生

少し暇潰しに異世界転生させてみようと思いましたが。何故こうなった。

現在、この世界に起きている異変は二つある。


「殺せ、殺せェッ!我らが祖国のために勝鬨をあげよォッ」

三年にわたる強大な三国による戦争と。

「グルル、グガァァァアアッッ──!」

「いいぞ、ほらもっとやれぇ!」

四年前における魔物の出現である。

ティーガー、レーヴェ、ドラッヘ──この三国にとって魔物とは従えるべき存在であり剣と魔法しか無かったこの世界にとっては奇跡的に舞い降りた兵器そのものである。

そしてさらに、今宵また一つ異変が起こる。

「おお──これが、これが!」

「我が国の救世主となりうる──」

「──転生者」

三人の赤ん坊が産声を上げ。

三国の権力者が歓喜に震え。

今ここに時代の終わりと始まりが起こる──



「……で、日本はドイツ、イタリアと同盟を結んだ。何か質問はあるか?」

取り留めのない普通の授業を受ける普通の日常。それを自分から望んだにも関わらずそんな日々にいつの日か非現実的なことが起きないだろうかと考えている。

非現実的と言っても、敵国が攻めてくるとかそういったことはやってみれば出来ることなのかもしれないのでそういうものではなく。

「──ハインリヒ先生、ドイツは魔術に関わろうとしたのですか?」

そういったオカルトのような。科学や数学なんかじゃ証明出来ない出来事が起きないだろうかと考えている。

「噂ではそういったものも聞くが、詳しくはわからんな。ただ、勝つためなら何でもしようとしたのは確かだろう」

この先生──ハインリヒ・シュミットは真面目に質問に答えてくれるので私としてはとても好む存在である。見た目としても白い髭を生やした白い髪のご老人なように見えた筋肉質な元軍人だと、むしろ現役だと思わせてくれるような男性。とても私好みである。ドイツ人であることもポイントだ。何しろ中二心をくすぐられる。

「さて、その他に質問が無いなら授業及び本日のホームルームを終了する。気をつけて帰るといい」

「起立、礼、着席!」

そして今日一日の授業が終わる。



学校を出れば俺はこれより異世界へ転生するための術式を探す。恐らくそれはあるはずだろうと考えている。

ここ最近、ありとあらゆる死体が突然どこかへと消えるという摩訶不思議な事態が起きているので恐らくこれは神隠し、或いは異世界へ行ったのだろうという推測を元にするならば必ずあるはず。

「ん?君。ここで何をしてるんだ」

おっと、それはこちらのセリフですよハインリヒ先生。

「先生こそ、何故ここに?」

「質問に質問で返すな、と毎日のように耳にタコができるほどに言っているだろう……いや何、仕事の一貫だ。それより用がないなら直ぐに帰るべきだが、君は?」

「俺は異世界へ転生するための術式のヒントを探してるんですよ」

「ふむ……」

ハインリヒ先生は顎髭を触りながら何か、考えている模様。

「英彰も例の死体失踪事件が異世界とやらに関係していると考えるのか、ならばさらに信憑性が増したと言えるかもしれんな」

「どういう、ことなんです?」

「いや、少し口が滑ってしまったな。これ以上は教えられんが、異世界へ転生出来たとしてもろくなことにはならんとだけ助言しておく──受け身は出来るか?」

「──えっ?」

痛い、なんだ、なんだ?突然、ハインリヒ先生が俺を蹴り飛ばしたかと思いきやそのハインリヒ先生が突然消えてしまった。一切の殺意が無かったので気付くことが不可能だった。

少し、待て、何故だ?すぐそこにいたはずなのに。

「げほっ──!」

それよりも蹴りの威力が大きすぎるだろう──!今ので俺は全く身動きが取れなくなった上に吐血までしている。いや待てなぜすぐそこにいた、いや俺がいた場所は十メートルも離れている──!?

「──異世界からの来訪者、なぜ我が生徒を狙う?」

見ればそこにはハインリヒ先生と全く知らない赤い髪の男が立っている。

「なぜ、ですか。その生徒さんは異世界へ転生したがっているのでそのお手伝いをと思ったのですがねぇ?全く、痛そうにしているではないですか」

「馬鹿を言え、そうしなければ確実に我が生徒は殺されていた。貴様にな」

「ぐふっ……お前……」

俺はどうにか立ち上がり赤い髪の男を睨みつけながら一歩ずつ近付く。問題ない。これぐらいは軽傷だ。

「おや、おやおやおやおやぁ?この私を恐れないとでもぉ?今私はあなたを殺そうとしてるんですよ?」

俺は確かに非現実的なことを望みはしたが。

「生憎と死にかける経験なんざガキの頃にいくらでも経験してるんだよ、その頃の奴らに比べればお前は恐るまでも無ェよ」

「ぶふっ、ぶはははははははははは──」

赤い髪の男は口を大きく歪ませ狂いそうなくらいに大声で笑っている。だがその目は笑っていない。

「だから?」

俺は着ているジャケットの内ポケットに隠してある拳銃を取り出し銃口を男に向けた。ああ、体に受けたダメージを見ても五分程度なら殺し合える。

「殺される前に殺す、俺がこれから生きる上でお前を殺さなくてはならないならの話だけどな──」

「おい貴様!今すぐ伏せろ!」

そんなハインリヒ先生の言葉も聞き流し俺は静かにトリガーを引く。

「伏せろと言われましても──ズオッ!?」

銃弾は男の左肩に命中する。少し平和な学校暮らしというものをしてしまったせいで腕がなまってしまっただろうか。俺は心臓を狙ったはずだが。

「あ、あなた、それは一体──!」

さっきまでの余裕かましてる顔が消えうせてそこにあるのは自分の死を考えている顔。何度も何度も鬱陶しいほど見てきた顔だ。

「これはお前みたいな悪い子をおねんねさせるための道具だよ、トマト男」

「君……殺しに慣れてるのか?」

「ん?ああ、そうですね」

「なぜ、君ぐらいの年齢の子が──」

ハインリヒ先生に尋ねられ俺は微笑みながら答える。

「ガキの頃は外国の貧困街に産まれたものでしてね、五歳頃までは母親は生きてたんですけどまあ亡くなっちまってですね」

その時のことを俺はよく覚えている。母親が日本人だったこともあり日本のすばらしさ、というものを何度も聞かされたものだ。その話を聞いた後の飯といったらなんとも言えない不味さだった。

「そんな訳で十四歳ぐらいになるまでは生き延びるために殺しも盗みも悪いことだろうがなんだろうがなんでもやってきたんですよ」

だからといって誰のせいだとか、あれのせいだとかと責任転嫁するつもりもない。

「あ、あなた──」

「お前は少し黙ってろ」

男の阿呆みたいな顔に銃口を咥えさせる。

「君は……」

「それで、どうするんですか先生。俺はどこからどう見ても犯罪者なわけですが。ここで死にたいという訳でもないでしょう?」

「どうもこうもしない、君は私の生徒だよ。ならば守るしかないだろう」

「それはそれは」

ハインリヒ先生自身も罪を背負うことになる。

「ギ──」

「おー、何を言いたいよ?」

俺は銃口の向ける先を口の中から脳天に変える。

「い、異世界へ転生するためには一度死ぬしか──」

男の口から出た言葉はそんなものだった。

「はぁ?命は一つしかないもんだろうが」

「く、詳しいことは知らないですよ!ただ、死ねば異世界にて赤ん坊として生まれ変わるとだけ!」

「ふーん……それでお前はどうやってきたわけ?」

素朴な疑問。異世界からの来訪者とハインリヒ先生は言った。ならばどうやって?

「来るだけならば簡単ですよ、一日だけ来ることが可能なんですよ!」

「先生」

「ああ、その男ならばな」

「何やら含みのある言い方ですね先生」

「私だけなのだよ、何日でも別の世界に滞在可能なのは」

「なるほど」

「そういうことだ、だから一度死ぬしか無い──」

トリガーを再び引く。今度は外さない。男の息は止まり俺は先生に向き直る。

「で、どうするんだ君は」

「どうするも何も、死ぬしかないなら死ぬしかないでしょう。本当に転生するのならね」

「転生はする。だが今はおそらく運命の三人の内に選ばれるだろうが──私からはなるべく君が多くの選択肢を選べるようにしておこう」

「へえ、それは助かりますね。では死にますがいいんでしょうか?先生」

「自殺する覚悟すらあるというのか……いや、転生するのならば問題ない。だが今殺した男は向こうで生きているはずだ。油断はしない方がいい」

「ふーん、なるほど了解ですよ先生。ではまた異世界で──」

俺は銃口を自分の頭に向けトリガーを引く。意識が遠のきやがて死ぬ。異世界で素晴らしいものに出会えるといいが──



異世界の赤ん坊として生まれてから早く三年ほど。

「……それで、ようやく喋れるようにはなったけど」

ハインリヒ先生がある程度の自由が効く身にするためにほんの少し手助けをしてくれたらしいが、どういう訳か女として生まれた。

「そう睨むな、それだけ可愛ければどこかの貴族様にでも貰われる選択肢も出来るだろう?シルキー姫殿下、いや英彰くん」

「ふざけてませんか?おれは誰かに貰われるつもりは毛頭ないんですよ。それに高い身分なんざおれには合わない。だというのに先生は……」

「そうか、なら貴族の作法だけではなく剣術と魔術も教えなくてはな。何、嫌がらせじゃない。君を徹底的に強くするためには“環境”と“金”が必要だったんだ」

俺はこの異世界の国、ティーガー王国の第一王女シルキー・フォン・ティーガーとして生まれた。そして運命の三人というだけあり身体能力はこの年齢でありながらかなり高い。

「それと、一人称ぐらい改めろ姫殿下」

「そう言うなら先生だってその姫様への言葉遣い改めたらどうですか?ハインリヒ将軍殿」

そうして話していると城の外から爆音が聞こえる。少しすれば兵士が部屋を訪ねてくる。

「シルキー姫殿下!敵襲のため一度お隠れを──」

「必要ないですよ、わたしは運命の三人とやらの一人ですよ?」

「しかし……」

「わたしは創造魔法、その他諸々と魔法を使えます。ですから、隠れる必要なんてないんですよ?」

「ですがもしもの事が──」

なるほど、容姿のせいだろうか。かなり心配をされる模様。ならば──

「ひ、姫殿下……!?身体が大きく……!?」

私の扱える魔法の一つ、進退魔法を使う。それは自らや他者の時を進める。それはつまり自らの時を時折戻せば死ぬことは無く。他者に使えばあっという間に老化し死ぬ。最も、この魔法で人を殺すのは性分じゃないのでやらないが。

「こうすればあなたも文句は無いでしょう?兵士さん」

ああこう、女っぽくするのはむず痒い。あと十七歳か十八歳程度の年齢になるのに段々胸が膨らんで少し重くなった。まあ……大きいという程でもないが。

創造魔法によって自らの衣服を作り出す。胸が揺れると痛い、というのは聞いたことがあるので下着類も作る。

創造魔法というのは仕組みなどわかっているものを作り出せる魔法だ。ちなみに分かっていなければ太めのものの中は空洞になり薄めのものは紙みたいにペラペラとなる。

「まあ、こんなものでしょうか」

Tシャツにホットパンツを着用する。

「ひ、姫殿下……戦うおつもりで……?」

「あなたはこの“俺”が逃げ惑う兎に見えると?」

拳銃を二つ、魔法で作り出す。デザートイーグルという代物だ。

「あの、姫殿下。それは……?」

「ええ、これは──」

さっきから窓の外にいるこっちを見ている敵国の兵士らしき者に銃口を向けトリガーを引けば銃声が鳴り響き兵士は頭から血を流し糸が切れたように力尽きる。

「こうするものですよ、兵士さん」

兵士の人は窓に駆け寄り外の倒れている兵士をまるで信じられないものを見たかのような目で眺めている。

「──!なんて武器だ……いえ、それよりもまさか、殺しの経験が生前に?」

「ええ、それはもうたくさんと。生きるためですから仕方ないんです。それにこの方があなたがたティーガー王国様にとって都合がいいでしょう?」

「はっ……それは……」

「それであなた、名前は?」

「ライナー、と申します」

「ではライナー、順序を踏まずにいきなり本命を取りに来た愚か者に罰を下しに行きますか。“先生”、虎に逆らうとどうなるか教えてあげましょう?」

「ああ、虎というよりも君に逆らう奴がだな」

「将軍殿……!?姫殿下になんという言葉遣いを……!?」

「いいんだよライナー」

「姫殿下……」

ライナーは驚愕に満ちた顔で俺を見続ける。そりゃあ口調変えれば驚きもするか。

「行くぞ、我らが祖国に勝利を刻むために」



「我らがドラッヘ帝国の前に跪け!地に這う虎如きが我らに逆らおうなどと笑わせる!」

ティーガー城から少し離れた場所で戦火が起きている。魔法、魔物が飛び交う戦場の中竜の顎により血飛沫を上げてぷつり、ぷつりと糸が切れて倒れていく国民、兵士。

「ふふ、この転生者であるぼくが悪しき国に鉄槌を下そう」

そこに立っているのはわずか三歳程度の少年。その少年は魔法により空中に箱を作り出す。

「この子どもの皮をかぶった化け物がぁぁぁああっっ──」

ティーガー兵が切りかかるが。

「おいたは良くないなあ、兵士さん」

「ぎゃあああああ──」

「マルコ様ぁぁぁぁぁっ─」

その箱が兵士の方向に少し穴が開けられたかと思いきや大爆発が起きる。辺り一帯を吹き飛ばし、焼け野原に変え、敵も味方も全て殺してもはやそこには一人少年が立っているのみだ。

「あーあー、ぼくまたやっちゃったかな?力の使い勝手まだわかってないんだよねー」

そしてその少年もまた進退魔法により自らの時も進め十二歳程度の年齢になる。

「少し成長でもすれば力加減出来るかな?そう思わない?そこの金髪のお姉さん」


突然起こった大爆発。俺は舌打ちをしながらそこに向けて走る。

「クソ野郎、自制も出来ねえのかよその国の連中は!」

「姫殿下、恐らくですが攻めてきたのは運命の三人の内の一人かと思われます」

「だと俺も思うぞライナー、何故なら俺の元々いた世界での転生物の物語じゃこっちに来てなにかしたところでたかだかあーあやっちゃった程度の認識でしか無いんだからよ」

「全くだな姫殿下、それに謎の正義感に駆られてもいるときた。その癖に人を殺すのには躊躇の欠片も無かった。正義の味方が笑わせる」

「なるほど……それならばさらにその可能性が高いですね」

「陽だまりに生きてきたただの人間が異世界なんぞにあれこれ能力ぶら下げて来るんだ、ンなもん危険性も何も分からずに暴発させまくるに決まってんだろ。そら、もうすぐだ」

街の中を走り抜け、爆発のあった場所に辿り着く。ひとまず連中の失敗を一つ。連中の兵は全てこの焼け野原に転がっているということだ。

「少し成長でもすれば力加減出来るかな?そう思わない?金髪のお姉さん」

そこにいたのは青色の髪が綺麗な十二歳ほどの少年だった。

「そういうのは世界の広さを知ってから言えよ甘ちゃん」

「ふっ、いい提案があるよ。君、ぼくの奴隷になれよ。そうすれば他の二人は楽に殺して──ぎぃっ!?」

右手に握るデザートイーグルが少年目がけ銃弾を二発放つ。それは見事に少年の膝に命中する。

「だから、そういうのは世界の広さを知ってから言えって言ったよなクソガキ」

「お前、お前!何をしたのかわかっているのか!」

少年は怒りと恐怖に充ちた顔で俺を睨みながら喚く。

「ああ、わかってるよ。お前を俺が撃った。それだけだ」

「お前──」

「お前こそ分かってないだろうが、見ろよこの惨状を」

辺り一帯は焼け野原になっており、たくさんの遺体が転がっている。

「ヴッ、ヴォエエエ──」

少年は辺り一帯を見回すと吐瀉物を撒き散らす。

「ひ、姫殿下……?」

「黙って見てろライナー。これが俺の生きた世界だ」

「姫殿下、どうする?」

「先生、正直どうしたもんかと俺も思ってるよどうせこのまま放置したところで出血多量で勝手に死ぬ。なあガキ、一つ聞く。人様を殺している時は楽しかったか?」

「あ、ああ、楽しかった、よ。自分の力が、凄くて、凄くて、それで」

「で、“ついやっちゃった”ってか?」

「そう、だから、こんなに嫌なものだとは」

「だからお前は甘ちゃんなんだよ。お前がやることぐらいお前で分かっていれば面白半分で道に踏み込むことも今こうやってゲロを撒き散らすことも無かったんだよ」

「──あ、ああ……」

「姫殿下!流石にこれ以上は……」

「心配すんな、分かってるよライナー」

銃口を少年に向ける。ああ、これだ。目の前にあるのはただ道を邪魔する壁。看板。そういった類の無機物だ。それでしかない。

「あばよ、これでドラッヘ帝国も終わりだな」

そしてその無機物は物言わなくなる。

「姫殿下……」

「いいか、ライナー。こいつは敵だった。ならばこいつに情けなんざかけるな。その一瞬の揺らぎがお前の命の危険になる。心をマグマや炎といった類にすりゃいつか情に揺らいで死ぬぞ」

「姫殿下の言う通りだライナー。俺も長くあちらの世界で陽のあたる場所で暮らしてきて忘れかけていたが兵士である私もかつては情に生き、時には誰かを愛したこともある男だったがある日を境に心を無機物に変えた。それからは敵に情けなんざかけなくなったよ」

ライナーは難しい顔をしているがすぐに顔をキリッとさせる。

「ええ、そうですね。あくまでも我々のやることは」

「このティーガー王国を守ることだ、それがこの俺シルキー・フォン・ティーガーや先生、その先生が率いる兵士の仕事だ。その他のことなんざ一銭の足しにもならねえよ。あーあ、折角乱戦だと思って二挺拳銃にしたのに使う機会が無かったな」



「ふっ、はぁっ──」

「甘いな姫殿下、私は君の死角にいる。まだまだという事だな君は!」

「ぐっ!あー、今回も俺の負けですか!」

最近、勉強などの空き時間の間俺はハインリヒ先生に剣や魔法を鍛えてもらっている。この人は本当に何者だろう。

「シルキー様、強くなってますので自信を!」


ドラッヘ帝国の刺客の一件もあってからライナーとは縁が深くなった。その一件の後俺は魔法により年齢を三歳程度にしてこれはハインリヒ将軍とライナーによる手柄に仕立てあげた。

「ひ、姫殿下!それは……」

「構わねえよ、お前は俺とアイツのやり取りから一切目をそらそうとしなかった。それだけでも十分すぎる程に功績はあるぞ?それに、だ。名前で呼んでくれよ硬っ苦しくて仕方ない」

「ではシルキー様!」

「お前なあ……様付けは……」

「シルキー様!」

「まあ、いいけどよ」


「強くなってるか?それじゃあこのまま二刀流とか」

「思い上がるな姫殿下、銃の扱いはあちらの世界でも五本指に入るほどだが剣はまだまだ半人前だ」

「あー、そうですか!ならさっさと先生より強くなってやる!」

「さて、それはいつの日かな?」

本当にいつの日になるかは分からないが。少なくともドラッヘ帝国を打倒したあとになるだろう。

思ってた以上に文字数少なかったですがいかがでしたでしょうか。この要素が少ない、などがあればその要素をなるべく入れるようにシフトしていきますよ!

私は色々とキャラクターを考えてはいますがその考えているキャラクター全てを出そうと考えています。その面々との戦いなどの中で拳銃を扱う彼?彼女?はどのように戦っていくのかなど考えてみると楽しいです。

ちなみにどんなキャラでも名前出したからには簡単には殺しませんよ。

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