無能扱い
少し投稿が遅れました。
時間無くミスがあるかもしれません。
異世界に召喚されてから1週間。
俺たちは、こちらの世界にだいぶ慣れてきた。
そして、戦闘の訓練でもみんな順調に力を上げていた。
『はぁぁぁぁぁぁ!!』
複数の魔法が訓練場を飛び交う中、2人の男女が騎士団長のレオンさんに攻撃を仕掛けているのを俺は見ていた。
その2人とは、このクラスの中で上位の美男美女と言われている 神谷雄二と天道沙耶香だった。
雄二は片手剣、沙耶香は短剣を手に近接戦を仕掛けていた。
「これは、パーティ戦なんだ!もっと2人の息を合わせないと攻撃なんか通らないぞ!」
2人は、それを聞いて息を合わせながら攻撃をした。
まず雄二がレオン団長に重い一撃を放ち、ガード中で腹部に隙ができた瞬間を狙って短剣を突き出した。
「うわぁッ!」
「きゃッ!」
だが、その攻撃は通らず2人は地面に尻もちをついた。
やはり騎士団長ということがあり、経験の差がある。
先程も沙耶香の剣が腹部を貫く寸前に雄二の剣を弾き飛ばし、そのまま沙耶香の手に剣の柄部分を当てて短剣を手放させた。
「今の攻撃は良かったぞ!2人とも!」
2人に攻撃を褒めると、レオン団長は手を差し伸べた。
ピキッパキッピキッ
「なっ!」
レオン団長の顔以外の上半身と下半身は、瞬く間に凍りついた。
その攻撃を仕掛けたのは、ユキである。
ユキは、光雅と同じで全属性の適性があるがその中でも水や氷などの魔法が得意だった。
なので先程は、レオン団長が気を緩めた隙に氷魔法で拘束した。
「少し驚いてしまったが、この程度じゃあ直ぐに解かれてしまうぞ」
そう言ってレオン団長は、全身に力を入れることで氷の拘束を破ろうとした。
早くも上半身の氷にヒビが入り少しずつその原型を崩していった。
ユキは魔力を練り続けているため動けず、雄二と沙耶香もさっきほどのダメージで動けない。
だがそんな中、レオン団長に向かって後ろからかけてくる人影があった。
それは、このクラスのリーダー光雅だった。
光雅は、自分のスキルである【聖剣】を異空間から取り出し、眩しいほどの光を放っていた。
「ぬおっ!?」
あまりの光にレオン団長も目を瞑ってしまった。
「はぁぁぁぁぁぁ!」
そして光雅は、聖剣でレオン団長に峰打ちをして倒した。
「4人とも腕を上げたな!先程の訓練を忘れなければダンジョンの攻略も出来るようになるぞ!」
『ありがとうございます』
「よし!今日の訓練はここまでにするとしよう!」
少しだけ気絶していたレオン団長は、起きて直ぐに4人の成長を褒めて今日の訓練を終了した。
「おい、風見ちょっと付き合えよ」
みんなが各々の部屋に戻る中俺は、いつもの3人にある場所へと連れていかれた。
「オラッ!」
「カハッ!」
佐良の身体強化された拳が俺の腹部にめり込んだ。
その衝撃で壁に打ち付けられ俺は、少しの間息ができずにいた。
「どうだ今日もこの俺がお前のために特別な訓練をして上げてるんだぞ。少しは、お前も強くなれよな」
佐良は、わざとらしく訓練を強調しながら言ってきた。
佐良は、このクラスであの4人を除けばトップレベルに強い。
ステータスも、
【名前】佐良晶馬 17歳
【種族】人間
【レベル】5
【体力】750
【攻撃力】800
【防御力】800
【魔力】720
【素早さ】650
【知力】82
【技能】 炎魔法適正・風魔法適正・土魔法適正・ 言語理解
【スキル】身代わり
このように上位陣にギリギリ入れる程の実力だ。
ただ俺を実験体にしているだけだろ。
心の中でそう思った。
俺はステータス確認をしたあの日から佐良たちにこの人があまり通りそうにない場所で自分たちの強さの実験体にされていた。
「なんとか言ったらどうなんだ。スキル無しの風見く〜ん」
そう俺は、スキル無しだ。
ステータス画面には、スキルともう1つ特殊スキルというものが書いてあったのにステータスシートには、何も書かれていなかった。
元々ステータス画面もバグのように消えていたので最初からスキルなんか無かったのかもしれない。
だがそのせいで俺は、佐良たちはもちろんのこと他のクラスメイトからは距離を置かれ、王城の人からは無能扱いされている。
「よし、最後に俺の新技を使ってやろう」
3人に多種多様な魔法技や攻撃をくらい最後には佐良の手から野球ボール程のサイズをした炎の玉が放たれようとしていた。
「何してるの?」
だがそこにユキが現れ炎の玉は、消えた。
「紗雪さん!どうしたんですか!」
「いや、蓮君が歩いていくのが見えたからついてきちゃった」
ユキは、俺の顔を見て笑顔でいた。
俺の受けた攻撃は、あまり目立たないものだったのでユキも何があったのかはわからないといった様子だった。
「俺たちそろそろ部屋に戻ります。おい行くぞ!」
ユキが来てから大人しかった佐良たちはついにその場から去って行った。
「それで、蓮君こんなとこで何してたの?」
「・・・・何もねぇよ」
俺は、あまりユキに心配させたくなかったのでさっきのことは言わないようにした。
ユキもそれ以上は、言わずに別のことについて話し始めた。
「そういえばスキルのことは残念だったね」
ユキは、
【名前】天央紗雪 17歳
【種族】人間
【レベル】10
【体力】1200
【攻撃力】1000
【防御力】1000
【魔力】1100
【素早さ】1000
【知力】132
【技能】全属性適性・全属性耐性・先読・高速魔力回復・気配察知・魔力察知・限界突破・言語理解
【スキル】無詠唱・魔法威力増加
このようにステータスが光雅と大差が無く上位クラスの訓練を受けているので会うのは久しぶりだった。
なのでスキルのことについて慰めの言葉を言って来た。
「まあ、そのことは気にしてねぇよ」
本当は、凄く辛いけどユキの前では表には出さない。
「そっか。なら良かった」
そしてそれから少しの間話しをして部屋に戻った。
「俺も無能と言われないよう頑張るか。まずは知識からつけよう」
俺は、自分にできることからすると決めた。
だが裏では、無能な俺を国から追い出すという案が出でいるのをまだ知らなかった。
評価等お願いします。