スライムとの苦戦⁉︎
長い間投稿ができなくてすみませんでした
m(_ _)m。
「必要品も大方買い揃えたな」
俺とアリスは、ゾォルツの武具店を出た後、いろんな店を周りポーションや食料を買い揃えた。
「蓮、他にも何か買うの?」
「そうだなぁ・・・よし、時間もあるし軽くDランククエストでも受けに行くか」
俺は、これといって何か買う物は無かったのでギルドに入ってクエストを受けに行くことにした。
俺とアリスは、先日ランクが上がりDランククエストを受けられるようになった。
なので、討伐クエストも何か良いのがあるだろうと思いながら歩いているとギルドにすぐ着いた。
「やっぱ、ランクが上がると戦闘用クエストも多くなるな」
俺は、ギルドの中に入って早速クエストの確認をした。
Dランククエストは、Eランクと違って戦闘用クエストが多くある。
だが、今日は暇つぶし程度できたので一番クエストランクの低いスライムの討伐を受けることにした。
スライムは、元いた世界のラノベなんかでよくいるそこまで強くはない魔物だ。
だが、スライムは物理攻撃が効かず剣で攻撃をしてもダメージを与えることができないので、魔法で攻撃しないといけない。
ある意味魔法が使えない者が相手をすればかなりの強敵になり得るのかもしれない。
「アリス、スライムの討伐に行くぞ」
「はーい」
ギルドの受付でクエストを受注して、俺たちはクエスト場所に向かった。
向かった先には、スライムの群れがぴょんぴょんと飛び跳ねていた。
「これがスライムか・・・」
スライムの群れは、何種類かのスライムに分かれていて、色が違ったり大きさと形が違っているスライムがいた。
「物理攻撃は効かないからな、まぁ練習も兼ねていろんな魔法を使って見るか」
俺は、試しにファイアーボールを撃ってみた。
ピキィー!、ピキィー!
ファイアーボールを食らった数体のスライムは、叫び声を上げながら消えて入った。
「よし、魔法はちゃんと効くな。アリス、俺はこっち側のスライムを討伐するから、残りを頼むな」
「わかった。じゃあ、私はあっちのスライムを倒しに行くね」
アリスは、それを了承して別方向にいたスライムに攻撃を開始した。
「俺も、頑張るとするか」
ピキィー!ピキィー!ピキィー!
スライムは、先ほど俺が攻撃をして何体か倒したので敵と認識したのかどんどんと迫ってきていた。
「あっぶねぇ!」
そして、スライム共はある距離まで近づいてくると口から液体を俺に向かって飛ばしてきた。
それを、危機一髪で避けることができたのだが、その液体は地面に落ちた衝撃でいろんな方向に飛び散った。
そしてその液体は、俺が避けた先にも飛んできて衣服に当たるとジュワーという音を立てて溶け出した。
どうやら、その液体は消化液のようで、もし体全体に浴びてしまえば相当なダメージになっただろう。
「よし、こっちも反撃するか」
俺は、あの消化液をまた吐き出される前に仕留めるためいろんな属性の魔法を使った。
だが俺は、今のところなんの魔法適正がない。
この世界では、適性がないのであればその属性の一般的な初級の魔法しか使えないようになっている。
なので、クラスのリーダーだった光雅のように全属性魔法適性がある奴はどの属性でも強い魔法を扱うことができるので羨ましく思う人が多い。
「・・・とりあえず、半数はスライムを倒すことが出来たかな」
俺は、10分程で半数のスライムを倒した。
今、残っているのは20体ほどのスライムで、そのスライムたちの体は水色、紫色、黄色のようにさまざまな色をしていた。
「色によって種類があるのか?」
先程までは、水色のスライムが多くいたので、俺は水色のスライムばかりを相手にしていた。
なので、他の色をしたスライムたちはどのような攻撃をしてくるのかが分からなかった。
「とりあえず、攻撃してみるか」
俺は、考えていても仕方ないのでとりあえずスライムを攻撃してみることにした。
ピキィー!ピキィー!
だが、スライムたちは何体も仲間を倒されたからなのか、先程よりも大きな叫び声を上げてこちらに向かってきたので攻撃ができなかった。
そして、スライムの何体かが先程と同じように口から液体を飛ばしてきた。
「攻撃は同じか・・・?」
色の違うスライムの攻撃のパターンは最初と一緒だった。だが、液体の色も体の色と同じで紫色だったり黄色だったりしていた。
「当たらないほうがいいよな・・・」
俺は、さっきと同じで液体がかかる前に飛んで避けた。
だが、スライムから飛ばされた液体は、地面に落ちた途端に液体から気体になり辺りを覆い尽くした。
「なんだ!・・・がッ!」
気体が俺の体を包み込んだ瞬間、俺はいきなり地面に倒れこんだ。
「なにが起こったんだ!?」
俺は、最初何が起こったのか分からずにいたが、すぐにその原因が分かった。
「体が・・痺れて動けない・・もしかして麻痺か・・・」
どうやら、黄色のスライムが飛ばした液体は相手を麻痺させる効果があったらしい。
なので、今、俺の体は自由に動けずにいた。
「・・・かはッ!」
そして、俺は麻痺して地面に倒れていると、いきなり吐き気がして口から少量の血を吐き出した。
「クソッ・・今度は・・毒か・・・」
俺は、麻痺だけでなく毒の状態異常も受けていた。
麻痺を受けた後なのですぐに理解ができたが紫色のスライムは毒を飛ばすようだ。
ピキィー!ピキィー!
これをチャンスにと表すようにスライムは勢いよく俺のそばまで近寄ってきた。
そして、すぐそばまで近寄ると口から同じように液体を吐き出そうとした。
「・・・そう簡単にやられるかよ!」
ザシュッ!ザシュッ!
俺は、腰にさしていた剣でスライムを滅多斬りにした。
ピキィー!?
スライムは何が起こったのか分からないと言うように叫び声を上げて斬られた体を元に戻していた。
「ふぅ〜、ポーションを買っててよかった」
俺は、ポーションの空き瓶を持って言った。
そう、何故俺が動けているのかはこのクエストを受ける前に買った状態異常を回復させるポーションを飲んだからだ。
そのおかげで麻痺も治って動けるようになり、毒も解毒されて吐き気も無くなった。
「よし!、また液体を出される前に倒さないとな!」
俺は、まだ再生している途中だったスライムに魔法を食らわせた。
魔法を食らったスライムはすべて魔石になり、俺はそれを拾い集めた。
「今度からは、油断しないように戦わないといけないな・・・」
俺は、そう呟きながら魔石を拾い終わり、ちょうどよく別のスライム倒し終わったアリスと合流して、ギルドに魔石を換金した。
評価等お願いします。
これからも頑張って投稿していきたいと思います。