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スキルの変化

「・・・は?」


 俺は、自分のステータスを見て驚愕し、間抜けな声を出した。


「蓮、どうしたの?」


 俺が間抜けな声を出して、ステータス画面をずっと眺めているとアリスが不思議そうに聞きながら近づいてきた。


「うわッ!凄!」


 そしてアリスは、俺の持っていたギルドカードに表示されたステータスを見るなり凄いと言って目を輝かせていた。


 俺は、そんなアリスと違いステータス画面に表示されていることを見て、自分の目がおかしくなったのか?と思いながらもう一度目をこすって確認した。


 〈ギルドカード〉

【名前】風見蓮 17歳

【ランク】 D

【種族】人間

【職業】冒険者

【レベル】15

【体力】2500

【攻撃力】3420

【防御力】3420

【魔力】3200

【素早さ】1360

【知力】120

【技能】成長・剣術・魔物感知・言語理解

【スキル】能力値強化(攻撃力増加・防御力増加・魔力増加)

【特殊スキル】�������


「どういう事だッ!」


 俺は、自分のステータスを再度確認して驚愕の叫び声を上げた。


 俺のステータスは、レベルはもちろんのこと全ての能力値が大幅にアップしていた。


 そして、言語理解しか無かった技能欄には、いくつかの技能が追加され、今まで何も書かれていなかったスキル欄には、攻撃力、防御力、魔力を増加させる【能力値強化】というスキルがあった。

 

 俺の頭にはいろんな疑問が浮かんできたので、一度整理することにした。


 まず1つ目の疑問は、なぜ俺の能力値がこんな急にアップしたのか?


 最初は、何かの間違いかと思ったが俺の技能欄に成長というものが追加されていた。

 多分、この技能が追加されたことにより俺の能力値が大幅に成長したのだと思う。


 そして次に、なぜ俺の能力値は以前と比べてこれほどまでにアップしたのか?

 

 これに至っては、まだ分からなかった。

 成長の技能で能力値が大幅にアップしているのは分かったが、それでもこの能力値の上がり方は異常だった。


 そして最後に、なぜいきなり俺のステータスにスキルが付与されたのか?


 元は、スキル部分がバグのようにぼやけていて、ステータスシートには何も書かれずスキル無しの無能扱いをされていたのに何故か俺にはいきなりスキルが追加されていた。

 これは、運が良いのか、悪いのかが分からなかった。

 そして特殊スキルは、以前と同じで何も書かれていなかった。


 このように疑問が解けたのもあれば、まだ理由がわかっていないこともあった。


「蓮ってこんなに強かったんだ」


 アリスが俺のステータスの感想を言ってきたので疑問を解くのが中断された。


「いや〜、これは・・・」


 アリスは俺のステータスを見るのが今日初めてだった。

 なので、俺のステータスが元から強かったと勘違いをしていたら、


「私のステータスも見てよ」

 アリスは、俺のステータスを見た後、自分のギルドカードに表示されたステータスを見せてきた。


 〈ギルドカード〉

【名前】アリシア・アーデス 15歳

【ランク】 D

【種族】火狐

【職業】冒険者

【レベル】10

【体力】1500

【攻撃力】1200

【防御力】1200

【魔力】4000

【素早さ】2300

【知力】100

【技能】炎魔法適正・高速移動・魔力感知・魔物感知

【スキル】炎魔法威力増加


 アリスのステータスを見ると、こいつもかなりのチートだった。


 全ての能力値が勇者だった光雅に匹敵していて、魔力量と素早さに関してはアリスの種族が関係しているのかもしれないが、それでも異常な程に高かった。

 

 そしてスキルや技能では、獣人として、特に火狐族としての特性に合うスキルだった。


「アリスも相当強いんだな」


 今日のゴブリン戦でのアリスの戦いを見ていて分かってはいたが、こうしてステータスを見て見ると、人間とは身体能力がここまでは違うんだなと思った。


「えへへへ、あッ!そういえば冒険者ランクが1つ上がってたよ!」


 アリスは、褒められたので嬉しそうにしていたが、思い出したように冒険者ランクが上がっていると言ってきた。


「あっ!ほとんどだな」


 ステータスに気を取られていて気づかなかったが俺とアリスの冒険者ランクは、EランクからDランクに1つ上がっていた。


 きっと今日のゴブリン討伐で功績を挙げたことによる結果だろう。


 ランクが上がれば、そのランクに応じたクエストに受けれるようになる。なのでランクが上がれば上がる程たくさんのクエストを受けることができる。

 だからランクが上がったのは凄く嬉しいことだった。


「蓮って明日もクエストに行くの?」


 アリスは、明日もクエストに行くのかと聞いてきた。


「いや、明日はゆっくりこの街を出かけようと思ってる。必要品なんかも買いたいしな」


 俺たちは、今回のゴブリン討伐によりお金にも余裕ができた。

 なので俺は、明日この街を歩いて何か必要な物を買ったりしようと思っていた。


「アリスも明日一緒に行くよな?」

「うん!」


 アリスも明日は、一緒に出かけるようだ。


「なら明日は、早く起きろよ」

「うッ・・・うん」


 アリスは、了解したが多分明日も起きないと思うので起こす方法を一応考えておこうと思った。

評価等よろしく^_^

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