初クエスト
昨日は投稿が出来ず、すみませんでした。
「ふあぁぁぁ・・・朝か」
俺とアリスは、昨日ギルドで冒険者登録をした後にこの『獣人通りの木漏れ日亭』という宿を見つけそこに泊まることにした。
そして今日は、昨日出来なかったクエストを受けに行かなければならない。
「おい、アリス。朝だぞ」
「ん〜、もう朝Zzz・・・」
「おい!寝るな!」
アリスは、起きて2秒で2度寝をし出したので俺は強引に毛布を取り上げた。
「・・・寒いよZzz・・・」
「だから寝るな!」
アリスは、何度起こしても起きようとせず、俺もありとあらゆる手段を用いてアリスを起こそうとした。
結局この後アリスは、8度寝をしてからやっと起きた。
「今日は、ギルドに行ってクエストを受けに行くぞ」
俺たちは、昨日の夜に残りの食材を全て食べ尽くしてしまった。
なので、お金も2人分の宿代で少ししかなく、食料の尽きた俺たちにはクエストを達成してお金を稼がないといけない。
「準備も出来たし行くぞ」
アリスも準備を整えたのですぐにギルドへ向かうことにした。
「よし、早速クエストを確認するか」
俺たちは、ギルドに着くと早速クエストの貼り紙を確認した。
クエストの貼り紙には、Eランククエスト欄があり掃除、手伝い、などが多く、戦闘系のクエストはゴブリンの討伐だけだった。
「まぁ、初のクエストだしこのぐらいが丁度いいかな」
そう思い俺は、アリスにも確認をしてこのクエストを受けることにした。
クエストの内容は、
ここから2キロ先にある森にいるゴブリンを10体以上討伐する。
クエスト達成の報酬は、ギルドにゴブリンが落とした魔石を見せることで確認され払われる。
「よし、早速行くか」
「・・・全然見つからねぇ」
俺とアリスは、ゴブリンが生息している森に着くと30分程歩き回りゴブリンを探していたがどこにも見当たらなかった。
「蓮、あっちから魔物の匂いがするよ」
俺は、森を間違えたかと思い始めた時にアリスが魔物の匂いがすると言ってきた。
「どっちだ!」
「どっちって言われてもいろんな方向にいるから」
「とりあえず多くゴブリンがいそうな方だ」
俺は、アリスに連れられてゴブリンがいる方向に向かった。
そして、森の中央付近まで来るとゴブリンの群れを発見したのだがあまりの光景に目を張った。
「いや、多すぎるだろ!」
ゴブリンの数は、少なくとも300体以上はいた。
俺は、確かにアリスにゴブリンが多くいそうな場所と言ったがそれにも限度があるだろ。
「これどうすんだよ・・・」
別の場所に移動しようとも考えたがゴブリン達は、俺達の気配を感じ取りこちらの行動を伺っていた。
「倒せばいいじゃん」
アリスはというとやる気に満ち溢れていて、そのままゴブリンの群れに突撃していった。
「ファイアーボール!」
アリスの手から無数の火の玉が現れゴブリンの群れに向かっていった。
ファイアーボールは、炎属性の初級魔法なのだが火狐族なので威力が中級魔法以上だった。
ギィーーー!ギィーーー!
アリスの攻撃により数匹のゴブリンは炎に焼かれ何体かは炎の中から逃れた。
「・・・これならいけるか」
俺は、アリスの戦いを呆然と眺めていたが圧倒的な炎魔法でゴブリンを蹴散らすアリスを見てこれなら大丈夫と思い戦いに参戦することにした。
「はぁぁぁぁぁぁ!」
ギィーー!
俺の一撃によりゴブリンは叫び声を上げてその体を魔石に変えた。
俺が今倒したのは、たったの一体。
俺は、魔力量も少ないため何体も倒せるからといって魔法を使って戦うとすぐに魔力が尽きてしまう。
なので、視力、脚力、腕力に魔力を流して身体強化を施し一撃でゴブリンを倒すようにして戦うことにした。
「・・・あと少しだな」
俺は、ゴブリンを50体程討伐することができた。
最初は、少し手こずって一撃で倒せない時もあったが倒した数が30体を超えたあたりからだんだんと体が軽くなり力も出るようになった感覚があった。
なので10分ほどで残りのゴブリンも後ほんの僅かになっていた。
まぁ、ほとんどのゴブリンはアリスが倒していたんだけど。
「アリス、そろそろ戻るぞ!」
あれから数分、俺は残りのゴブリンを倒して、アリス
にギルドに戻ると伝えた。
「うん!今行く!」
どうやら、アリスも今終わったようで俺が渡した魔石入れの中に大量の魔石を入れて持って帰ってきた。
「よし、ギルドに魔石を換金しに行くか」
それから俺たちは、ギルドに戻りゴブリン討伐の報酬と魔石の換金をしてお金を受け取った。
ギルド内では、俺たちが初日に合計300体程のゴブリンを討伐してきたので周りにガタイの良い冒険者達が集まってきた。
これは、「ゴブリンを倒したからって調子に乗ってんじゃねぇぞ!」みたいな展開になるのかなと思っていたのだが。
「お前ら初日なのにこんな討伐するなんて凄えな!」
「やるじゃねぇかにいちゃん!」
「これでお前たちも立派な冒険者だな!」
冒険者たちは、俺たちの功績を称えてくれたり、冒険者になったのを歓迎してくれた。
どうやら、世界には悪い奴ばかりがいるんじゃないということを俺は知りながら、アリスと2人で宿に戻った。
「今日は、大量にお金を稼げましたね」
「そうだな」
俺たちが今日集めた金額は、金貨3枚、銀貨15枚、青銅貨32枚だった。
「これだけあれば当分は大丈夫だな」
俺は、お金を無くさないようにバックパックの中に入れた。
「そういえばステータス更新してなかったな」
俺は、今日の戦いでどれほどのレベルになったのかを知るためにギルドカードに魔力を流した。
「まぁ、どうせそこまで上がってないだろ」
俺は、あまり期待をせずにギルドカードに表示されたステータスを見た。
「・・・は?」
俺は、ステータスを見て間抜けな声を出した。
評価等よろしく^_^