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甲突川から
甲突川から
大久保卿の見守る甲突川。
多くの先人達もこの川を眺めていたのかな……なんて一人浸ってみる。
秋の薫りに誘われて、
傘もささずに夢中になって歩いた雨の中
私の心も、いつしか果てない旅路を歩んでいた。
天の涙は川に降り注ぎ
一滴の雨粒は大きな流れとなり
川を旅し
海へ至る
やがて大きなうねりとなった彼らは
世界をとりまき
母なる大地の衣となる。
人の人生も一滴の雨粒で
多くの人波にもまれて
そして歴史という名の海に出る。
|海(彼ら)に果ては無い
再び雨となり
大地に降り注ぐのだ。
何度も何度も繰り返される自然の摂理
そして繰り返される人々の歴史。
たった一本の小さな川も、
広大な海へと至るのに
なぜ人は争うのかな、なんて想ってみる。
今日も川は流れる
今日も私は道を歩く
甲突川に想いをのせて
私は今日も道を行く。
第5回高校生文芸道場九州ブロック大会(鹿児島大会)出品
詩部門 「テーマ・川」




