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友達の恋路より自分の恋路  作者: 田中 一
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 翌日6限目、委員会活動の時間がやってきた。図書委員の集合場所は当然図書室という事で放課後には各学年、クラスの図書委員が勢ぞろいしていた。


「藤沢君さー、あたし面倒くさい話嫌いだからこっちにになるべく被害が出ないようによろしくね~?」


 敏則の相方は三枝美緒というギャルで、明らかに面倒くさい委員会をやりたくないから選びましたというのを隠さない人物だ


「被害ってなんだ?」

「は?そんなんあたしの時間が削られるあらゆることに決まってるでしょ」

「自分で何とかするという気はないのか?」

「あんただって自分の時間が削られるのが嫌で図書委員にしたんじゃないの?つまりあんたは自分のために頑張ればいいじゃん、会話に感じるチクチクでそういうの得意なのわかるし?」


 にっこりと笑顔で自分都合全開の嫌味を言ってくる三枝に思うところはあったもののこれ以上はいたちごっこになりそうだったため会話を切り上げる。


「それでは図書委員会の基本活動について説明する。図書委員は…」


 先輩図書委員が言うには基本活動はそんなに多くないとのこと、昼休みと放課後に図書室を開放すること。昼休みも放課後も基本的に1クラス1週間で回していく放課後は1年生から、昼休みは3年生からスタートするという事で既に決まっており、三枝が言っていたような局所的な負担の話は3年生が引き受けてくれたため、比較的平和に委員会活動は終わることとなった。


「俺たちはGW明けの1週間が放課後担当だ、忘れるなよ」

「うるさいなぁ、わかってるって……」

 

 三枝はスマホをポチポチしながら歩いているが話は最低限聞いているらしい、本当にこいつ放課後来るんだろうなと思いながら教室へと帰る。


「おー、敏則の方はどうだった?」

「三枝さんの扱いが大変そうだなというところかな」

「あ~、あの子は確かに言うこと聞いてくれなさそうだな」

「だろう?はぁ…いや、俺の方は良いんだ、お前の方はどうだ?」

「おう!小林と仲良くやらせてもらえそうだぜ!」

「ほーん、流石だなぁ」

(まぁ、小林さんも恐らく康太狙いなんだろうしそりゃうまくいくか)


 などと内心で思いながら委員会活動初日に生まれた自分と康太の差についてため息をついてしまったのだった。


「んなことより敏則はGWどっかいかないのか?」

「ん~、多少買い物はするだろうが特にないかな」

「それなら服とか買いに行こうぜ!青春ぽい感じするしよ!」

「俺は別にいいけどお前ラグビー部はいいのか?」

「ラグビー部もほとんど練習あるけど、5日だけは休みなんだよ!」

「おいおい、貴重な休日に体を休めなくて良いのか?」

「良いんだよ!俺はお前と出かけてみたいの!」

「そか、なら午後1時に新宿集合で良いか?」

「いや、新宿の服は高い、上野にしようぜ」

「りょーかい」

(…まぁこんなことがあっても良いな)


 なんて誘われたことを内心ニコニコしながら楽しみにしている敏則だった。

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