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デリュージョン・リアリティ -厨二病が現実になった世界-  作者: モヤシクン


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17/17

17話

懶惰との戦闘から数日。

松本志学館高等学校に少々異彩を放つ転校生がやってきた。

緑埜翠(二年、男)整った顔立ち、爽やかイケメンの青少年。

スラっとした身体で細身だがしっかり筋肉もある、見るからに完璧見た目。


翠「よろしく」


黄色い声がクラス中に響き渡る。

男子生徒からは冷ややかな目。


女子生徒達「えーー!!」

「かっこよすぎ!!」

「何あれ!?」

「モデル!?」


先生「は〜い、静かに〜」


水無月雫(高三、女)名前に反して我が強いヤンチャガール。

キックボクシングをやっている為、喧嘩はその辺の男より強い…一般的な女性よりちょっと強いにしておきます。

見た目も可愛いと言うより大人っぽく綺麗。


雫「ヨロシクネ〜〜!!」


男子生徒は大喝采、女子生徒からも喜びの声。


男子生徒達「うぉーーー!!」

「美少女転校生きたーーー!!!」


女子生徒達「え〜〜綺麗」

「可愛い」

「本当に同じ人種??」


先生「は〜い、静かに〜」


鳴神洸輝(高三、男)筋肉隆々のガテン系。

男よりも漢が似合う。

男が惚れるほどの強さを兼ね備えてる、男の中の漢。


洸輝「よろしく頼む」

「俺含め本日転校してきた二名特務機関EXORエクソルの一員だ」


生徒一同「…」


先生「は〜い、席について下さい」



学校全体「えーーーーーーーー!!!!!」


それぞれ別々のクラスになり挨拶を終えお昼休み、三人は屋上に集まり情報共有をしていた。


雫「もぉーーーーー!!」

「マジなんなのーーーー!!」

「つーかーれーたーーーーーーー!!!!」


翠「まだ午後があると考えるとゾッとする」

「転校初日はこんなに疲れるのか…」

「こんな短時間でこんなに喉を使った事ないぞ」


洸輝「なんだ二人して」

「何をそんな文句ばかり」


雫& 翠「何って!!お前のせいだろ!!」

「特務機関の一員ですとか堂々言うもんだから!!!」


洸輝「???」

「それはそうと気になる事がある」


雫& 翠「話をそらすな!!!!」


しばらく雫と翠に文句を言われボコボコにされた洸輝。

しばらくして、落ち着きを取り戻して再び会話を始めるボロボロの洸輝。


洸輝「…」

「それはそうと気になる事がある」


翠「あぁ」

「そこら中のニュースで取り上げられてるし、動画もSNSに出回って人物の特定も始まっている」


雫「大々的にも公表しちゃったからね〜トレンド入りまでしちゃってる」

「この学校の人達には誰かさんのせいで特定どころかバレバレになっちゃったけどね」


翠「既に暇な特定班がありがたい事にリストにもまとめて公開してる」

「そして上から順々に行方不明になっている報告もきている」


雫「マジ!?」


翠「恐らく今日の洸輝の暴露でこのリストに三人は確実に乗るだろうな」


洸輝「来ると分かるなら対処出来る」

「万全を期しこちらも挑もう」

「一人の時を狙って来る可能性が高い」


雫「常に三人で行動した方がいいわね」

「私みたいなか弱い女の子が一人でいたら危ないし」


翠「別に各々一人で大丈夫でしょ」

「雫か弱くないし」


ズガァン! バキッ! ドゴォ!


辺りにとても酷い音が鳴り響いた。


翠「か弱いです」


ボコボコになった翠。

女性の恐ろしさを再確認した。


雫「でしょ?」

「あ、あの入院してる二人はどうする?」


洸輝「あそこには秘密裏に入院しているから早々情報は漏れる心配はないと思うが一応尾城藺さんに相談しておこう」

「こっちはこっちで一先ず次の襲撃に備えて警戒と準備怠らないようにしよう」


雫& 翠「了解」


こうして三人の情報共有は終わり各々クラスに戻り残りの時間を過ごした。

その日から雫は翠と洸輝と日替わりでペアを組み相手の出方を見る事に。

一方病院に入院している蒼穹晴翔(あおぞら はると)回禄麗焔(かいろく れいか)は、意識を取り戻していた。


晴翔「う、うぅ…またこの天井か…」

「流石にもう知ってる天井」

「いつつつつつぅ〜」


病室で目覚めた晴翔。

眩しい日差しが顔を照らし目を細めながら身体を起こす。

涼しい風が木々が揺れる心地いい音を運んで、窓から拭き込みゆらゆらとカーテンを揺らす。

これはこれでありかなと、身体中の痛みを感じながら起き上がる。

するとカーテンで仕切られた隣から聞き覚えのある声が聞こえてきた。


麗焔「随分と遅いお目覚めだな、晴翔」


晴翔「ん??」


シャーーーーーー


カーテンを開ける晴翔。


晴翔「麗焔!!」

「隣だったのか!」


麗焔「うるせぇーぞ、病院だぞここ」


あまりの声の大きさに小声で注意する麗焔。


晴翔「あ、あぁ…ごめん」

「でもでもでも、無事で良かったよ」


麗焔「心配してくれてどーも」

「…」

「それと…」


晴翔「ん?」


麗焔「それと、助けに来てくれてありがとな」


柔らかい表情で少し照れくさそうに感謝を述べる麗焔。


晴翔「大分時間かかったけどね」

「間に合って良かったよ」


麗焔「そうだな」

「もう少し早く来て欲しかったけどな」


晴翔「次は気をつけるよ笑」


あの闘いを共に乗り越え、笑みが溢れ自然と仲が深まっていた二人。

話はどうやって力が目覚めたのかになった。


晴翔「なぁ麗焔はいつ力が目覚めたんだ?」


麗焔「なんだよ急に」

「そんな事聞いてどうするんだ?」


晴翔「別にどうもしないけど、気になっただけだよ」

「俺は最近目覚めたばかりだけど」

「麗焔は随分と前から目覚めてるみたいだったから」


麗焔「…」


何かを思ったのか無言のまま晴翔を見つめる麗焔。

徐に麗焔は自分の過去について語り始めた。

ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

文章構成力不足でうまく読み取れない部分があるかと思いますが、暖かく見守って頂けますと幸いです。

ゆっくり投稿していきますので気長にお待ちください。

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