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デリュージョン・リアリティ -厨二病が現実になった世界-  作者: モヤシクン


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16話

ボゥ!


暗闇の中で祭壇に灯る灯籠の火。

それが一つから二つへと増えた。


???「二つ目…」

「二体やられたか…」

「所詮思念体…」


祭壇を眺めながら玉座のような所に座り込み不吉な笑みを浮かべる謎の人物。


——


空に浮かぶ球体が大爆発を起こし、まばゆい閃光が夜空を照らし、爆音が大地を震わせる所を眺める人影。

緑埜(りょくや) (みどり)水無月雫(みなずき しずく)鳴神洸輝(なるかみ こうき)の三名だ。


翠「これまた派手にやってますね」


雫「本当よ」

「これじゃ居場所も丸分かりよ」


洸輝「そう攻めてやるな」

「アイツらは経験も力の制御もままならん状態だからな」


翠「これは被害も甚大だな」

「修復も追いついてないって言うのに」


雫「折角のお城も見るも無惨」

「あら」

「…終わったみたいね」

「行きましょっか」


洸輝「そうだな」


三人は瞬間移動したかのような速さで戦闘を終え倒れ込んでいる二人の近くへ移動した。

しゃがみ込み二人を覗き込む雫。


雫「もしもーし、生きてるー?」

「こりゃ気ぜってるわぁ」


翠「見れば分かる」


洸輝「俺が運んでやろう、仕方ない」


雫「ヨッ!力持ちー!」


翠「校舎を破壊して次は城か…」

「見物者も多かったし」

「流石に目をつけられたな」


洸輝「そうだな」

「スパンも短くなっている」

「次が来るのも早いかもな」


翠「今のご時世ネットが発展しているせいで無駄に拡散は早いからな」

「恐らくヒーロー気取りの暇な特定班も腕を鳴らしながら情報収集するだろ」

「稀に役に立つ事もあるけどね」

「相手側もその情報を目にしてるかもしれないってところが厄介だけどな」


雫「何ブツブツ言ってんの?」

「キモ…」


翠「キ…キモ!?」


雫「はぁーあ!折角こっち越してきたって言うのにー」

「ゆっくりもできないなんて」

「ガクナエ」


翠「何語だそれ」


雫「がっくりで萎え萎えって事よ!」

「そんな事も知らないの!?」

「信じられない」

「キモ…」


翠「キ…2回目!?」


洸輝「こっちには遊びに来たわけではないことを忘れるなよ」


雫「分かってるけどー」

「ブゥーーーーー」

「温泉くらいゆっくり入りたーい」


翠「修学旅行でもあるまいし」

「ジッとしといてください」


雫「もぉー何よさっきから!!」

「いちいち突っかかってきて!」


洸輝「静かにしろ二人とも」


おでこを押し付け合い睨み合う二人。


翠& 雫「ぐぬぬぬぬぬぬ」


洸輝「とりあえず二人を運ぶぞ」

「長いは禁物だ」


翠& 雫「了解」


プイッと二人とも顔を背け不満げな表情を浮かべながら三人は二人を抱えその場を後にした。

そのまま麗焔と晴翔は信州大学医学部附属病院に入院となった。


カシャカシャカシャ


とある記者会見。


カシャカシャカシャ


国連関係者「以上により本日より『特務機関EXORエクソル』を設立し今後敵対組織の対処していきます。」


記者A「敵対組織とは一体なんなんですか!!」

記者B「今までどんな活動してたんですか!!」

記者C「今後も被害は大きくなるんですか!!」

記者D「もっと詳しく聞かせろ!!」

記者E「何の説明にもなってないぞ!!」


カシャカシャカシャ


慌ただしく強制的に終わった記者会見。

戦闘から数日が経ち、街の状況は高邁との戦闘時に晴翔の暴走によって浅間1丁目は瓦礫の山になり避難を余儀なくされ各所の広場に仮設住宅が設置されている。

そして今回の懶惰との戦闘で崩壊してしまった松本城。

松本城を中心に、取り巻く地域が大きく被害を受けてどちらも通行禁止、立ち入り禁止区域となっている。

復旧作業は規模が大きくままならいい状況で2度目ということもあり引っ越しを検討する住民や県外に出る事を決めた人も。

現場では多くのニュース番組がカメラを担ぎ撮影している。

連日にわたっておきた大きな戦闘は情報社会の今、爆発的に全国に広まり、多くの憶測や噂話が飛び交いトレンド入りもしている。

世間の目が完全に向き水面下で動く事も困難になる結果となった。

ここ最近になって急速に増える行方不明者も日に日に長野県の方へ、範囲が狭まり始めている事もあり、国家公安対悪鬼対策本部は秘密裏として動くのではなく国連との協定を結び国際連合直属対悪鬼殲滅組織『特務機関EXORエクソル』と称して大々的に動く事に。

大型モニターやスマホパソコンで多くの国民が見る中病院のテレビでも流れていた。

病室で眠る晴翔、暗闇の中から聞き覚えのある声が聞こえてくる。


晴翔『結局、国家公安対悪鬼対策本部ってなんなんですか?』


尾城藺『え?国家公安対悪鬼対策本部が何かって?』

『前納得してくれなかった?』


晴翔『所属するチームとは言われましたけど』

『聞いた事もないし、何する組織なんですか?』


尾城藺『まぁ〜秘密裏な組織だからね』

『表立って動いてもないから無理もないね』

『そもそもそんな長い事動いてる組織じゃなくて比較的新しいからね』


晴翔『そうなんですか?』


尾城藺『そうだよ』

『時間もあるし話してあげるよ』


晴翔『ありがとうございます』


尾城藺『まず非公開組織だから世間にはバレちゃいけないのよ』

『だから晴翔は今まで通り高校に通わないといけない』


晴翔『それは別にいいんですけど…』


尾城藺『え!?いいの!?』

『皆ここでショックを受けるんだけど』


晴翔『そうなんですか?』


尾城藺『まぁいいや、でも緊急時には現場に来てもらわないといけない』

『だから表面上、警視庁に属する特殊警察部隊って扱いになってるから緊急時は公欠扱いになって自由に活動が可能になる訳』

『んで、それを証明する為の物がその指輪でもあるんだよ』


晴翔『へぇーそうなんですね』

『肝心の活動内容はなんなんですか?』


尾城藺『悪魔退治!』


晴翔『それはそうなんですが』

『悪魔の正体とか争う理由とか』

『なんなんですか?』


尾城藺『ん〜そうだなぁ』

『話せば長くなるけどいい?』


晴翔『いいからずっと聞いてるんですよ』


尾城藺『あ、そうなの?』

『でも今日はそろそろ行かないとだからまた今度ね』

『またね〜バイバ〜イ』


晴翔『あ!ちょっと!!』

『はぁ〜も〜適当な人だな』

『結局何も分からんかった』


夢の中で過去に尾城藺と話した記憶を見ていた晴翔。

ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

文章構成力不足でうまく読み取れない部分があるかと思いますが、暖かく見守って頂けますと幸いです。

ゆっくり投稿していきますので気長にお待ちください。

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