11話
夜、周り静まり返った街、シンボルとなるライトアップされていた松本城が一夜にしてその姿は地獄絵面となった。
松本城の屋根に座り込む影。
辺りを見まわし何かを探している様子。
???「ここらにいると情報をもらったが…ふむ」
「ちまちま探すのは面倒だな」
「探すのが面倒なら相手から来てもらうとするか」
そう言った刹那松本城が高々に燃え上がり、辺りは爆風と共に焼け野原に。
建物は崩れ周辺にいた人達は爆風に飛ばされ、刹那にして血の海になった
???「さぁ〜会場は整えた」
「後は客人を待つとするか」
買い物袋を片手に歩く麗焔。
眠ってしまいそうな程にぼんやりとしながら歩いていた。
しかし突然立ち止まり閉じかけだった目が開き即座に松本城の方角に顔を向ける。
その刹那、爆音と共に身を仰け反るほどの爆風が麗焔を襲う。
周囲は一気にオレンジ色に照らされ、麗焔は買い物袋を置き去りに松本城の方角を睨み走り去っていった。
建物間の細道を抜け屋根に飛び乗り最短距離で目的地へと急いだ。
目的地手前に指に付けているリングを起動させた。
アイ「詠唱シークエンス起動」
麗焔「力を貸して」
そう呟いき、下唇で突起を押し込み麗焔の身体が光に覆われた。
そのまま、地面を強く蹴り上げ目的地へ走高跳のようにジャンプし、砂埃を上げながら現場に着地したと同時に麗焔の身体は鎧に覆われた。
現地に到着し周囲を見回した麗焔。
火傷をおった者、瓦礫に押しつぶされ腕や足、頭がなくなっている者、額や胸など爆発に寄って負傷した人達が数多く砂利道は血に染められていた。
日中の人の数に比べれば少ないが、それでもかなりの数の人が犠牲になり松本城は真っ赤に燃え上がり見る影も無くなってしまった。
???「ん〜いい景色」
「絶景絶景愉快愉快」
「そして招かれた客人はお主かな?」
言葉を発した何者かは、短めの頭髪を風に靡かせながら、虚な瞳で肘をつき横たわり、肌の色は血色が悪いのか白く自堕落な格好をし、麗焔を見下ろしていた。
麗焔「俺はただの通りすがりだ」
???「通りすがりにしては、物騒な見た目をしているみたいだが?」
麗焔「お前が知る事ではない」
???「その姿…高邁に留めをさしたのはお前か」
「あいつは己を高く見積りすぎたなぁ本当に」
「遊んでねーでサッサと片付けれやぁよかったのによぅ」
「中途半端な状態で行くから最後の最後で足を救われるんだよ」
麗焔「情報は共有してるのか…」
懶惰「お主はこの懶惰が三枚におろしてやるよ」
「とわ言ったものの既にお前の首は目の前だけどな」
麗焔「!?」
麗焔は首元に何か嫌な予感が走り咄嗟にしゃがんだその刹那髪の毛を掠めるように何かが空を切った、麗焔はそのまま前に飛び背後を確認した。
懶惰「へ〜今の避けれるのか」
「殺気は殺していたはずなんだかな」
そこには、屋根の上に座っていたはずの懶惰の姿が。
麗焔は再び視線を屋根上に戻すとそこには懶惰の姿。
懶惰「驚いたような顔してるなお主」
「何故俺が二人いるか気になるか?」
「その答えはお前を三枚におろしてから教えてやるよ」
ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
文章構成力不足でうまく読み取れない部分があるかと思いますが、暖かく見守って頂けますと幸いです。
ゆっくり投稿していきますので気長にお待ちください。




