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1話 説明不足の女神

 頭の悪い文章になっている可能性が大きいですが、大きな心で読んでいただけると幸いです。

 カエルの鳴き声が響く田舎のあぜ道、蒸し暑くも風が心地いい夜に俺は散歩をしていた。


 高校の夏休みに入り家族で田舎に帰省していた、何も無い場所だから暇を持て余していたが大人は酒を呑んで騒がしく、携帯の電波も悪いから少しでも静かで繋がるところに行こうと俺は外に出た。


「さて今日は星が見えるかな」


 外に出て空を見上げてみたが今日はあいにく雲が多く、月は地面を照らしてくれるが星は見えるようなものではなかった。

 しかも外に出れば静かになるかと思いきやカエルや虫の声がとても大きく静かどころではなかった、仕方がない音楽でも聴きながら少し歩くか15分ほど歩けば自販機もある道にでるそこまで行けば電波の繋がりもよくなるだろう。


 持っていた携帯でSNSを見ていると、いくつかのニュースが目に入った。


「また変なニュースが増えてきたな、一昨年から5件目の家が敷地丸ごと無くなったり空飛ぶ車だったり、聞き間違えで喧嘩が起きたりって。 最近碌なことないな……なんだコレ」


 見ていたSNSに動画と一緒に投稿されていたものが目に入った"呑み屋で喧嘩中に、皆が目を離した瞬間に男が消えた"動画を再生すると確かに壁際にいた男が一瞬のうちにいなくなっていた。

 コメント欄を読んでも合成だろと書かれていたり、編集跡がないと書かれていたりでかなり拡散されていた。


「うさんくせぇな、どうせ合成かなんかだろ。 編集がどうのとか言ってるやつはブってるだけなんだよな、そもそもこの喧嘩だって酒呑んで起きたってもんだし演技だった可能性が大いにあるしな。 そもそも人間観察がちゃんとできてれば喧嘩なんて起こさないようにするのなんて余裕なんだよ」


 一人で語っているとどこからか声が聞こえた


「貴方は本当に喧嘩を、問題を起こさないようにできるのですか?」


 急に話しかけられて周りを見回したが誰もいない、再生中の音楽がなり続けてるが戻して再生してもそんなことは流れていない。

 不気味な現象に驚きながら心なしか歩く速度が早くなった。


「今の声はなんだ、独り言してたからついにおかしくなったのか? 女の声だった、怖えよ幽霊とかじゃ無いだろうな、むしろ頭の中のイマジナリーフレンドが話しかけてきたとかかな」


 思わず独り言が悪化していき、自分で自分を落ち着かせようと必死になっていた。

 最後の方は走り自販機の前まで来ると少し息が切れていたためバス停のベンチに座って休む事にした。


「とりあえずお茶でも買って、向こう側のベンチにでも座ろうかな……うわっ、ベンチに毛虫いるじゃねぇか座れねぇ。 そもそも虫とか触るのも殺すのもマジで無理だ。 ちょっとどいてくれよ」


 独り言を呟きながらも文句を言う時だけ声が大きくなる自分を客観視し、少し恥ずかしくなった。

 独り言はよそうか、暗い中先ほど買った飲み物を飲みながら考えはずっと巡っていた、さっきの言葉についてだ。

 内容からして恐らく自問自答の部類なんだろう、自分で言うのもなんだが人間観察は得意だと自負している、会話の中で熱を持ってきたら別の話題を差し込んだらして熱を覚ます。

 人の名前を覚えるのは少し時間がかかるが覚えれば親密度を上げるのはあっという間にできる。


「やっぱり俺なら問題を起こさないで解決できる」


 自問自答の答えを出して、家に帰る事にした。

 遠くの方から車が走ってくる音がした、稀に山道を走っていく物好きがいるがその類だろうさっさと車線を渡ってあぜ道に入ろうとしたその時、気づいたら目の前に大きなトラックが迫っていた。

 クラクションの音もしない、恐らく気づいていないんだ、急いで逃げなければ咄嗟に動いたため携帯を落としてしまったがなんとか避けは事ができた。


「や、やめてくれよ……心臓に悪い」


 肩を上下に揺らしながら大きく息を吸った、割れてしまった携帯を拾い帰路に着く。

 道中音楽で誤魔化していた虫の鳴き声が耳に響く、セミや鈴虫にカエルなど様々な声が聞こえていた。

 大きな鳴き声に潰されて行くように、だんだんと視界が狭くなっていくように感じる。


「いい加減静かにしてほしいな」


 その時ピタっと聞こえていた鳴き声が止んだ。

 目の前には大きなアマガエルが一匹。


「ゲコッ」


 鳴き声と共に右側から大きなクラクションがなりとてつもない衝撃を受けた、ドンッという音と共に俺の身体は地面へと倒れ体中に走る痛みと熱を感じていた、熱く痛いのに冷たく何も感じない。

 視界がパチパチと白黒している中で目の端に田んぼの上を飛んでいるトラックが映った、最近ニュースになっていたやつかと。


「事故を避けたそのあとで事故るとかなんなんだよ」


 誰に文句を言うでもなく呟くとそこから何も考えずに意識が遠のいた。




「……もし、聞こえますか……もし」


 謎の声が頭に入り俺は目を覚ました、何も無い空間で自分の体の感覚も何も無い。


「貴方にしか頼めない事がありまして、ここに呼ばせていただきました」


 謎の声は急に話しかけてきた、その前にまずここはどこだ、何が起きた、俺は一体どうしたんだ、てかこの声の主は誰だ。


「あぁ、そうですよね急にこのような状況になってしまっては理解するのにも時間がかかりますものね。 説明させていただきますので少し聞いていただけますか?」


 謎の声の主が俺の問いに答えるように話しかけてきた、先ほどの痛みもないと言うことはここは死後の世界ということか。

 この状況に理解ができない俺は、説明するならぜひそうしてくれ、と言うか俺は何も言葉を発していないのに理解していると言うことは考えを読み取っているってことか、気持ち悪い。


「すみませんね、この場では貴方の考えを読み取る以外に意思疎通の方法を持っていないものでして……できる限りわかりやすいように説明させていただきます! 私はセカイのバランスをとる女神でして、貴方に頼みがありこのセカイに召喚させていただきました」


 女神とやらは、話を続ける。


「セカイは今問題が発生していまして、ちょっとした諍いから神々の代理戦争が起こってしまったのです。 神同士の干渉をするとセカイが崩壊してしまうので、それぞれの代理者を異界の地から召喚する事で神の意思を託そうと言う話になったのです」


 女神が話を続けようとしたが少し待ってほしい、そんな大層な話にただの人間が首をツッコまざるを得ないと言うのか。

 言葉の中にあった召喚ということは俺は死んでは無いということか、生死不明の状況から少しでも情報を得ようと俺は必死になって話を聞いた。


「話を続けますよ? 神々にはそれぞれ特異性があるのですが、それによって転生者に力を分け与えるとセカイに大きな歪みが起きてしまうのです。 神はただの人間に干渉することもできるので、都合よく転生者を育てていく事もできる。 そうなると人々は巻き込まれ意思を神に操られ死に、尊き命の尊厳を失ってしまうのです」


「この代理戦争を機にセカイは滅びの道へと進んでしまうのです、私はバランスをとるために未来を見る事ができるのです。 神の与えた力の大きさを理解できない者たちが自分の思う通りに行動をすると秩序が崩壊していき、転生者同士がぶつかると必ずどちらかが滅んでしまうのです。 私はその滅んだ先の未来を見ました、それはとてつもなく恐ろしく悲しいセカイになってしまったのです」


 そこまで女神が話すと急に声に喘鳴が混ざり始めた、息も絶え絶えに彼女は話を続けた。


「私は自分の存在を楔に、このセカイに結界を張ることにしたのです。 神は転生者以外に干渉できないように、セカイを無闇に破壊しないように力を抑えるために。 貴方を犠牲にしてしまうかもしれない、本当に申し訳のないお願いなのですが貴方に私の力を授けます。 いつか来る最悪を未然に防ぐため、この世界の天秤になってくださいーー」


 今まで語りかけていた声は途切れ、徐々にこの空間が閉じていくのを感じる、急過ぎるだろ途中まで普通に話していたじゃないか。

 女神の話をまとめるとセカイを守るために動けと、犠牲になるが力はくれると、何の説明もできてないだろう。


 俺は薄れゆく意識の中、それでも誰かに説明を求め続けたが誰も返事はしてくれなかった。



 目を覚ますと、眩しい太陽と白い雲が目に入ってきた。

 体を起こし周りを見てみるとどうやら綺麗な花畑の真ん中に倒れ込んでいたようだ、自分の体に潰されている花を見て少し想いを馳せたが、とりあえずここはどこか話を聞くために俺は動き始めた。


 少し歩くと自分の寝ていた場所はどうやら円形の窪地を花で覆ったような場所だった。

 幸い白い砂利でできた道があったためそこを歩いていく事にした、坂になっていたため少し頑張って登っていくと奥に風車が見えた。


 恐らくここは辺りで一番高い場所のようだ、目の前には風車といくつかの家が建てられている、すぐ下の方はさまざまな作物が育てられている畑、綺麗な川に何人かの人がいるようだ。

 何もわからない状態ではあるが美しく綺麗な景色を見ると感動すら覚えた。


「やばい、こんな綺麗な景色初めて見た。 テレビを見てた時に絶景とか言われてもピンと来なかったけど、こんな景色のことを指して絶景と言うんだろうな」


 とりあえず周りを見渡してみようと振り返ると先ほどの花畑の向こうの方には、大きな森と大きな山とその頂上に見えるのは、暗くどんよりとした雲と空……と城が見えるあそこだけ世界観が違くないか。


 わからない事が増えていくこの世界で女神に託された願いを俺は、果たして叶える事ができるのだろうか。

 ここまでなんとなくて書いてしまったが、基礎的なことすらままならずまともな文章になってるから不安なところではありますが、少しづつまともに書いていくのでお許しを。

 書きたいことと書ける事のギャップが大き過ぎてとてもびっくりしている所存です。

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