2.百尺竿頭
読んでくださりありがとうございます。
考査前となり忙しい中で書いたものであまり出来は良くないかもしれません。
ですが楽しんで読んでいただけると嬉しいです。
「あ〜部活めんどくさいな、、」
正直、周りの考えで入った部活が楽しいはずがない。
俺は進学校に入ったと言ったら聞こえはいいが中高一貫校で受験をせずに上がっただけだ。
(成績も上がんないし、俺は一体何をしたいんだろ)
そんなことを思いながらも部活に出て先輩と話して時間が過ぎたら終わって。
作り笑いではないけど本心から笑えているとは思えなかった。
その日の帰り、小学校の時スポーツチームから知っている友達につい
「俺って何したいと思う?」
と聞いてしまった。
友達は困った顔をしていたが
「分かんないけど、、生きてればわかると思うけどな、、」
「そういうものなのかな」
「僕はまだ見つけてないし、、、見つけれなくてもそれはそれでいいと思う」
「そっか」
そこからは大学進学の話や仕事の話をして家に帰った。
一応、素振りや走り込みとかはしている。
少しでも練習してないとなれば親がうるさい。
(あ、そろそろ塾行く時間じゃん)
バットをしまってシャワーを浴びて自転車に乗っていく。
夕方になって車通りも多くなってもうすぐ夜なのに街の中は随分と明るい。
めんどくさい塾を終えて帰る時間は9時過ぎ。
遅くなりすぎると怒られるので真っ直ぐ家に帰っている、、はずだった。
気付いたら知っている道から外れ知らないところに来ていた。
(あれ、どうしてこんなとこにいるんだ?)
見覚えがないわけでもないが道がわからない。
(来たことあるのか?こんな薄暗い場所に?)
時計を見るともう9時半を回っている。
(あと10分以内に帰らないと、、)
適当に歩き回って掲示板を見つけた。
(流石に町内地図くらいあるはず、、)
しかしそこには人探しと書かれた紙があるだけで地図はなかった。
内容をボーッと眺めているうちに寒気がでた。
「え!」
とっさに大きな声を出してしまう。
自分のことが書かれた紙が大量に貼られていた。
内容の一つ一つが自分が認めたくないものばかりだった。
でも一枚だけ違った内容が書いてあった。
「えっと、、そうなのかな、、」
書かれていたのはアドバイスと言えるような言えないような内容のものだった。
(でも案外間違えていないのかもしれない)
そう思って顔を上げたとき自分の家の前にいた。
時間は9時半から変わっていない。
(変わらない毎日を少しでも変えられたらいいな)
そう思いながら「ただいま!」と玄関に入った。
『一言:どんなに遠くてもいつかはたどり着く。
自分を信じることが今のあなたの一歩ですよ』
読んでいただきありがとうございます。
前回に引き続き主人公名を決めていません。
これからもっと投稿していくつもりなので今後ともよろしくおねがいします。