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海中に咲く花  作者: SHELLY・BOSS
第1章 プロローグ
9/21

#9 勤勉

次回から小学校編へとなります┏●


お楽しみ下さい┏●

レイは母に揺られて目を覚ます。

今日は1日中、母と諜報の勉強だ。


「それじゃレイ、朝ごはんが終わったらママとお勉強しましょうね?」


「うん!早く食べるから待っててね!」


朝食を終え、2階にある母の部屋に連れられた。


「ママのお部屋に変わった所はあるかしら?」


母はレイに藪から棒に聞いた。

レイは幾度も母の部屋に入った事がある。

変わった所など微塵も感じなかった。


「普通だと思うけど・・・ママのお部屋、変なの?」


「まず部屋に入った瞬間に、変な所が無いか疑うのが潜入の基本なのよ。これから覚えていくのよ?」


「うん!でも、ホントに変な所なんて無いよ?」


母の優しい言葉にレイは疑問をぶつける。

レイの頭を1撫ですると、母は少し大きめのラックを剥いで床をレイに見せた。

床には四角に切込みがあり、上の方に取っ手の穴が空いていた。


「何これ?こんなのが敷物の下にあるなんて分からないよ!」


「ヒーローは甘くないのね〜。ちゃんとお勉強しなきゃね?」


床を開けると、ナイフ等の刃物がズラリと入っていた。


*********************


夕方、夕食を作る為母の授業が終わった。

レイは疲れが無く、まだまだ学び足りないと言った雰囲気だった。

リビングの隣にあるソファーに座ってテレビを眺めていると、地下室から姉が出てきた。


「ママとの勉強は終わったの?」


「夕飯作るからお終いだって・・・姉ちゃんはどうしたの?」


「レイの事が気になってね。レイ、アタシが教えてあげよっか?」


「ホント!?パパに姉ちゃんはパソコンとかで諜報するって聞いたから、教えて欲しかったんだ〜!」


「決まりね。それじゃレイおいで。」


姉に手を引かれて地下の姉の部屋に行くと、


「ママにも言われたと思うけど、何か変な所ある?」


「えっとね・・・」


レイは姉の部屋を見渡し、目を凝らした。

至って普通の女の子らしい部屋だ。

ピンクの壁紙に白の絨毯。

勉強机があり、少し離れた所にイスが1脚。


「姉ちゃん、何であそこにイスがあるの?机の所にもあるのに。」


「正解よ。待っててね。」


姉は部屋の隅にあるイスを持ち上げた。

すると、椅子に面していた壁が凹み隠し部屋が現れた。


「ここがアタシの仕事部屋よ。どうレイ?カッコイイでしょ〜」


「ズルいよ姉ちゃん!僕はヒーローになるんだから、こんなの欲しいぃ〜!」


実は朝方までかけて、改造した部屋だとは言えない・・・

レイにハッキング等のやり方を教えていると、母が呼びに来て、夕食の時間になった。


*********************


「明日は学校ね〜。緊張してる?」


「ううん。楽しい所だって分かってるから。お仕事はちょっぴり怖いかな・・・」


レイは寝室で母に聞かれて正直に答えた。

怖いなら辞めればいい。

こんな事を言われたら、レイは泣くだろう。

ヒーローの第1歩を止められるのは、誰だって嫌だ。


「大丈夫よ。ママとお姉ちゃんが教えた事を覚えているなら、きっと成功するわ。」


母はそう言って、レイを寝かし付けた。

明日は初仕事、初登校。

胸の高鳴りを抑えつつ、レイは眠りについた・・・

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