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海中に咲く花  作者: SHELLY・BOSS
第1章 プロローグ
6/21

#6 決意固く

本日はもう1話投稿します┏●


お楽しみ下さい┏●

レイが居る部屋に足音も無く入ってきたのは、法衣(死装束)を着た気の良さそうな、お爺さんだった。


「僕、お爺さんの事知らないよ?」


「だから、産まれたばかりの時に会ったキリじゃからの。おじいちゃんのパパじゃよ。」


「僕の大きいおじいちゃん?」


(作者は曽祖父の事を大きいおじいちゃんと呼んでいました┏●)


レイから見て曽祖父のお爺さんは、ゆっくりとレイに近付いてきた。


「そうだよ坊や。いや・・・レイちゃん。」


その声は優しく、まるで母の様な温もりさえあった。


「大きいおじいちゃんは、どうしてここに居るの?」


「レイちゃんが困って居たから来たんじゃよ。パパに怒られて、ここに入れられたんじゃろ?」


お爺さんはレイが腰掛けているイスに近付いて、しゃがみこみ目線を合わせて、


「レイちゃんは、パパ達の仕事が悪い事だと思っておるんじゃろ?」


「そ、そうだよ!人を殺しちゃうのは良くない事だと僕は思うんだ!」


レイは立ち上がりながら叫んだ。

お爺さんはレイの肩に手を置き、イスに座らせながら語った。


「レイちゃん。パパ達の仕事はの。悪い人を殺す仕事じゃ。ワシも何人も殺してきた。人の命を奪う事は決して許される事では無いのじゃ。

じゃがの、人の物や命を奪う人をレイちゃんは、どうやって捕まえるのじゃ?」


お爺さんはレイの目をジッと見て答えを聞く。

対するレイは、オドオドしながらも自分の考えを話す。


「お巡りさん達が頑張ってくれるよ?だから、パパ達が殺すのはダメなの・・・」


「レイちゃんは優しいの・・・じゃが、甘い。

警察等には手に負えない者をワシらが殺し、国から感謝されて来た。ワシもレイと同じじゃった時もある。じゃが、ワシらフメリの一族が殺らねば、警察が、罪も無い人が、子供が、沢山死ぬ!ワシらはそれを止めねばならんのじゃ!」


お爺さんの剣幕に涙目になりながらレイは俯いた。

人を殺さないと、無関係の人まで死ぬ。

犯罪者を殺さないと、大切な人が死ぬ。

この世界に生きる人の命を奪わないと、人が命を奪われる。

6才の少年には難し過ぎる葛藤だ。


「レイちゃん・・・難しく考える事は無いのじゃよ・・・レイちゃんが少し我慢すれば、ヒーローになれるのじゃ・・・」


そう言うと、お爺さんは来た時と同じくスゥーッと部屋から出ていった。

レイは1人で考える・・・


(人を殺すのは怖い・・・血が怖い・・・あの感触が嫌い・・・でも・・・でも・・・僕がしないと・・・)


レイはイスから立ち上がり、重く冷たい部屋の扉を見つめた。


「僕も殺らないと人が死んじゃう!僕がみんなを助けるんだ!僕がヒーローになるんだ!」


世界一の暗殺諜報一族

フメリ一族当主邸地下室にて

次代を担う妖刀の主人

レイ・フメリが誕生した


「来い!おにからす!」


レイが扉に向かって叫ぶと、壁をすり抜け妖刀鬼化羅擦(おにからす)がレイの前に現れた・・・

大きいおじいちゃんって言ってた人、沢山居ますよね・・・?


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