~ヴァンside~盆休みの終わり
楽しい盆休みが終わり、俺達はノーザンライツ号に帰って来た。
「今年も無事に皆帰って来たな」
クソジジイが皆を見渡す。
「では報告を聞こう。
儂らは今年も両親に勝った。
だが、セイレーンの女王とローレライの王には勝つ事が出来んかった」
「悔しいですが時間切れでした。セイレーンの女王は後一歩まで追い詰めましたが…」
相当激しい戦いだったのだろう。カンパニュラさんの腕には大きな痣がついていた。
「無事に帰って来てくれて嬉しいわ。
次は私ね。
実家の父は今年も沢山の見合いを持って来たけど全部断って来たわ。
カンパニュラと離婚なんて有り得ない。私達ずっと一緒だから」
「オリエ…」
と言いながらイチャつき出す二人にクソジジイは咳払いし、ムッチョとパッチョを指名する。
「俺達はミドル級優勝しました!」
「優勝なのね!次はヘビー級!」
「そうかそうか。そいつはめでたい。ご苦労だったな、二人共」
クソジジイに褒められてオーク兄弟は上機嫌だ。
「次、アルム」
「はい。僕の実家は相変わらずでした。妹も二人増えて。
お土産にチーズなど沢山頂いてきました」
チーズ!目の前に並んでるけど俺様チーズすっげぇ好物。早く食べたい…。
「次はヴァン」
「おう!俺様は…」
テーブルの下から布を掛けていた鳥籠を取り出す。
「鳥を飼った!」
「おー!ちっちゃい」
「まぁ、可愛らしいわ!」
「リーリー」
口々に褒められてスズちゃんもご機嫌そうだ。
「…美味しそう」
「……リ?」
パッチョがそう言った瞬間スズちゃんの時が止まる。




