58/61
~ユリside~芋剥き大会!
「いよいよこの日が来た」
今日は芋剥き大会のその日。
応援席ではヴァンとムッチョとパッチョがじゃがバターを手に応援してくれてる。
「それでは…はじめ!」
僕は慣れた手付きで芋の皮を薄く細く長く剥いていく。
この大会の評価はいかに長く早く皮を剥けるかが勝負だ。途中で切れたらおしまい。切れなければ次の芋と長さを足せる。
周りの選手達がプチッと途中で途切れるのに対し僕は途切れる事なく最後まで剥き切り、3つ目に手を伸ばす。
ここまではベストタイムだ。
もう周りを見渡すけど誰も残っていない。
「はい、そこまで!
優勝は今年もノーザンライツ号のユリだ!」
わあぁっと歓声が上がる中、僕は手にしている芋を最後まで剥き切ってテーブルに載せる。
「万年チャンピオンのユリ選手は来年からは審査員としてお招きします!それでは優勝賞金を受け取りください!」
十回目になる賞金を貰うと僕は駆け寄ってきたヴァンとムッチョとパッチョと抱き合う。
「すげぇよユリ!今年も優勝しちまうなんて!」
「凄いすごーい!優勝、優勝おめでと!」
「来年から審査員だって?凄すぎるよユリは」
「えへへ。有難う、皆」
応援してくれた皆がいるから今年も優勝出来た。
盆が終わっても僕は芋を剥き続けるよ。




