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~ユリside~ヴァンの欲しい物
暫くするとムッチョとパッチョは係の人に呼ばれて表彰式兼閉会式に出席する為部屋を出ていった。
「あーぁ、俺様も出たかったなぁ」
「ヴァンに格闘は無理だよ。魔法大会ならいいんじゃないの?」
人の事は言えないけど、僕もヴァンも腕力は平凡。それに比べてムッチョとパッチョはアルムに並ぶ程力持ちだし素早い。
「魔法大会やってる所、行かないしなぁ。俺様の華麗な実力が埃を被っちまうぜ」
確かにヴァン程の実力があれば色んな魔法大会で優勝出来そう。だけど目立っちゃうからあんまり出て欲しくない。翼の生えたヴァンの事、知られたくない。
「ムッチョ達賞金いくらなんだろ」
「さぁ。ヘビー級で1000万ガルだって聞いたよ」
「すげぇな。あー、1000万あったら欲しい物全部買えそう」
欲しい物かぁ。
「ヴァンの欲しい物って?」
「自分の船!」
そう言われて一瞬ドキリとする。もしかしてヴァン、ウチの船から降りたいのかな…?
「俺様とユリとスズちゃんで新しい海賊団を立ち上げるんだ。勿論ずっと先の話だぜ?
今はまだクソジジイ様達から学ぶ事があるからな」
そう言われてほっとした。




