~ヴァンside~猫人リャン
数分でスズちゃんの爪は短くなり、猫人の手から俺様の肩へ戻って来た。
「リーリー!」
「よしよし、くすぐったいって…
そだ。爪切りはどれがいいんだっけ?」
「ふむ…大人になっても使いやすいのはこのタイプだが。500ガルになるよ」
「じゃ、それで」
猫人に500ガル払うとユリがちょいちょいと服の裾を引っ張る。
「なんだよユリ」
「…ちょっと…さっきから…もうちょっと敬語使った方が」
あー…そういやコイツ猫人だったわ。あんまりにも気さくに話してくるし忘れてた…。
「気にしなさるな。
特に君は私のご主人様にそっくりで…敬語を使われる方が気を使ってしまうよ」
「俺様に似た奴がいるのか?」
初めてそんな事言われた。俺様に似て超イケメンな、猫人の主人ってどんな奴だ?
「そっくりですよ。君に猫の耳がつけば瓜二つ」
「へぇ…ヴァンそっくりなんだ。会ってみたいですね」
「それは難しいかも…ご主人様は旅好きな方。私も2年前までは共に行動していたが、此処に置いてけぼりにされてしまったよ」
「どうして置いて行かれたんだ?」
「セト様がこの店を大変気に入りましてね。ですが2年前、店主が亡くなり解体される筈だったこの店を買い上げ、この子達を新しい飼い主の元へと全て売り切るようにと私に命じたのです。
まぁ、私もこの店は気に入っているんで苦ではないですよ」
ほぉ…超絶イケメンなソイツの名はセトというのか。
「俺様も会ってみてぇな。ま、どっかで会ったら…アンタ、名前はなんていうんだ?」
「リャンと申します」
「じゃあセト様に会ったらリャンが元気にやってたって伝えとくわ。俺様達は結構あちこちの海に行くからな」
白の領域のみだけど、これでも我がノーザンライツ団は色んな場所に行く。俺様のような超イケメンの猫人が居ればそっこー噂になるから会えるのも時間の問題だろう。




