~ヴァンside~再びペットショップへ
ユリの作った朝ご飯を食べ、着替えを済ませると俺達は昨日行った猫人のペットショップに来た。
「おや、君達は昨日の」
「よっ。昨日はいい篭を売ってくれてありがとな」
ユリと共にペットショップに入ると鳥達に囲まれ、餌をあげる猫人がこちらに気付いて声を掛けて来た。
「いえいえ。
…その子の役に立ったなら私も嬉しいよ」
猫人はポケットから乾燥した果物を取り出すと小さく千切って俺様の肩に止まるスズちゃんに差し出す。
「リー!」
パクパクと与えられたおやつを食べるスズちゃんが可愛くて顔がニヤけてしまう。
「ありがとな。スズちゃんも喜んでる」
「リー♪」
「よしよし、可愛い子だ」
すっかり慣れたのか、スズちゃんは猫人に頬をくすぐられてご機嫌だ。
「あの、この子の爪切り道具が欲しいのですが」
あぁ、すっかり忘れてた。ユリが言ってくれなかったらスズちゃん自慢に来ただけになっちまうとこだった。
「爪切りはこちらに。切り方は分かりますか?」
猫人が差し出した箱の中には大小様々な爪切りが入っている。
「いや、全く分からん…」
自分の爪はナイフでさっと切ってしまうし、ペット自体初めて飼うから他の人や動物の爪の切り方なんか知らないしやった事もない。
「ではちょっと失礼するよ」
猫人はスズちゃんをそっと包むように握ると仰向けにする。
「光に翳して、血管の位置を確認しながら、少し尖らせるように切るのですよ」
パチンパチンと手際よく切る猫人の手をよく見ながら頭の中に叩き込む。
「もし血管を切ってしまったら止血を。熱した鉄を患部に押し当てるか小麦粉を塗り込んで。出血したままには絶対にしないように」




