~ユリside~お祭りの屋台
服を買って1度部屋に置きに行き、買った中から気に入った物に着替えてお祭りへと出掛けた。
「そう言えばムッチョとパッチョの試合、明日の午後だね」
「そうなん?」
「うん。今日はライト級の試合だけ。昨日はフェザー級がやってたんだ」
二人はミドル級で、この大会を優勝出来ればヘビー級に出場出来る。
「しかしすげえよな。あの二人ってそんなに強いんだ」
「一応素手だけの戦いだったらお父さんくらい強いんだよ」
お父さんは海賊刀を持たなくてもムッチョとパッチョと互角に戦える。勿論刀さえ持てばどんな相手でも…。
「ところでさ、ユリの大事な芋剥き大会はいつよ?」
「お祭りの半ばだね。まだまだ先」
大事というか、ただの賞金狙い。薄給なのでちゃんと稼げるとこで稼がないと。
「お、屋台が見えてきたぞ」
いい匂いと様々な人の声、色とりどりの屋台のテントが並ぶその通りへ僕とヴァンは入っていく。
「昼飯は此処で食ってくか」
「そうだね。あ、僕あれ食べたい」
焼き飯って書いてある看板のとこには人が5人程並んでいる。そんなに待たなくても食べられそうだ。
「じゃ、俺様はあっちのたこ焼き買ってくるわ。ユリも食べるだろ?」
「うん。こっちもヴァンの分も買ってくるね」
「頼んだぞ」
二人して手分けして食べたいものを買って一緒に食べて。お腹がいっぱいになったらダーツや海老釣りをしたりして遊んだ。
「楽しいね、ヴァン!」
「全く。ユリははしゃぎすぎだ」
そんなことを言いながら、でもヴァンもにこにこ笑ってる。
あぁ、ずっとこんな風に楽しく過ごして大人になりたい。
来年もその次の年も。ヴァンと一緒に過ごしたいなぁ。




