~ユリside~古着屋さんにて
ヴァンは約束通りにちゃんと服屋さんに行ってくれた。
勿論、ちょっと生乾きのいつもの服を着てから。
「これなんてどう?」
「んー、ちょっと地道じゃね?出来れば黒がいいんだけどなー」
茶色のシャツを試着室のヴァンに渡すけどあまりいい返事は貰えない。
「んー…黒はないんだよね。灰色の薄いやつか紺ならあるよ」
やっぱり白獅子の領域には黒の染色剤自体が売られていないから服も皆黒いのはない。
「じゃ紺でいいや。なんか格好いいの持ってきて」
「うん」
ヴァンのサイズで格好いい紺の服を探し、試着室に持っていく。
「へー、そんなにしないんだ。全部買おうかな」
1つあたりだいたい200ガル。古着と言うけどまだまだ綺麗だし、サイズもいっぱいある。お客さんも沢山いるし、結構繁盛してるんだね、此処。
「よし、俺様はもうこれでいいから、次はユリの番だぜ」
試着室から出てきたユリと交代で僕が中に入る。
「何色がいい?」
「うーん…僕は白か薄い色のがいいな」
「分かった」
試着室は中々空かない為、こうやって場所取りするしかない。僕達も交代で並んでやっと順番が回って来たところだ。
ひとまずヴァンが新しいのを持ってきてくれるまで既に持ってきていた服を試着してみる。
(これはいいかも…こっちは駄目だね。なんかブカブカ)
10着程試着して実際良かったのは6着。
「持ってきたぞ」
「ありがと…」
うあー…ヴァンの趣味かな…ピンクに花柄のシャツに…どう見てもスカート…水色のワンピース…
「こら、ヴァン。僕に女装させる気?」
「値段見てみろよ。パジャマにはいいだろ?」
あ、ほんとだ。50ガルとかすごく安い。しかもサイズも…悔しいけどピッタリ。
「ちゃんと普通のも持ってきただろ?」
「うん…まあ」
パジャマ用とは違ってちゃんと男物。サイズも…何故かピッタリ。
(ヴァンって意外と服を見る目あるんだ)




