~少年ヴァン視点~
数年後…
「ひぃいい!」
「た、たす…助けてくれぇ!!」
誰であろうと、俺様に歯向かう奴は許さない。
「ヴァン!戻って来なさい!人を殺めてはいけません!」
「…甘いんだよアルムの兄貴は」
俺様は両手に炎を出し、敵船の帆に火をつける。
「おい、貴様等。選ばせてやるよ…このヴァン様に殺されるか、それとも政府に引き渡すか」
俺様としては今此処でコイツら全員殺したい。
…兄貴とユリに怪我を負わせた奴等を!
「…悪魔め…」
「…ふん」
指を鳴らせば今悪魔と言った奴の足元に炎が現れる。
「貴様はあぶり焼きにしてやろうか。それ」
ソイツの周りを炎で取り囲む。その気になれば炎は一瞬でソイツを消し炭に出来る。
まあ、コイツら賞金首だ。顔も分からないくらい焼いちまったら駄目だな。
「く、クレイジーだ…」
「くれ…あん?」
「クレイジーだ!この呪われた黒竜め!」
クレイジー…
「ふ、ふふ…はははははは!!」
何だか分からんが気に入った!
「おい、ヴァン!さっさとそいつ等縛り上げてこっち寄越せ!」
「はいはい、クソジジイ様。
おい貴様等!ちょっとでも動いたら…ボンだ」
威嚇のつもりで近くの海上を爆破すると敵の海賊共はションベンチビって大人しくなった。
その夜…
「なあ、アルム兄貴。クレイジーってなんだ?」
「どうしたんですか…あぁ、あの海賊共が言っていたのが気になったんですね」
「そ!なんかかっこよくね?この俺様にピッタリな…」
「はぁ…クレイジーってのは、キチガイとか、イカれてるという意味ですよ。あまりいい事ではありま…ヴァン?」
「くぅぅう!まさに俺様の為にある言葉!!クレイジーヴァン様!!最っ高だ!」
「……馬鹿につける薬はありませんねぇ…はぁ…」




