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戦慄の大鎌  作者: 真言☆☆☆
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二丁鎌の脅威

「さあっ、始めようか。」

 楽しくてたまらないといった感じで神は、促した。

 移香斎は、困惑しながらカマキリに構える。

「できる。」

 移香斎は、カマキリの思わぬ位に額に汗が滲んだ。

 カマキリの両腕が、大きな二つの鎌に見えるではないか。

 二丁鎌の達人と闘う気持ちになり、身がすくむ緊張感を感じた。


ブーン ブーン

 骨をも断ち切らんとばかりに、二丁の鎌が連続して襲ってきた。

 ボクサーのように小さくコンパクトに構え、左右に揺れながら、

距離をはかり、一瞬で大きく伸び上がるように襲ってくる。

 リーチは人間より、はるかに長い。

 拍子と間合いが読みにくいってもんじゃない。

 移香斎は、必死の思いでかわした。

 かわすしかなかった。


「ほれ、ほれ、どうした。逃げてばかりじゃ、面白くないぞ。」

 神は宙に寝っ転がって、酒を飲んでいた。

 よく見ると、移香斎の瓢箪である。

「あっ、私の酒。今日、買ってきたばかり、結構高かったんだぞ~。」

 そう思ったが、目の前の敵に集中した。

 気を抜けば、殺られる。

 セミのように、頭から喰われると恐ろしく思った。


 乾坤一擲、隙を見つけて、木刀を頭にたたき込んだが、

あっさり木刀を受けられた。

 あげくに、バキッと、折られてしまった。

 首をかしげた仕草がいかにも馬鹿にしているように、思えた。

 ムカつく・・・。










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