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この世間ってやつの心臓にちくり一針入れてやれたら愉快だろうになあ

掲載日:2015/09/22

若くて、向こう見ずで、無鉄砲。

ちょっとやんちゃで、後先考えずに行動する。

そういう若者らしい可愛らしい傲慢な行為は好きだよ。

俺は否定しない。それはそれでいいと思う。


でも、世間を敵にまわすなよ。


言いたいことは分かっている。

社会や常識に縛られたくない、囚われたくないって言うんだろ?


既存の概念、既成のやり方に価値が見いだせないって思っているんだろ?


分かってる。

それは分かる。


でもな、実は世の中の多くの大人は、君とおんなじような気持を多かれ少なかれ持っているんだぜ。


じゃあ何で世の中は、こうもお役所仕事で、政治家的で、保守的でやり辛いんだろう?


それは、世間があまりにも手強いからだよ。

自分一人ではとても太刀打ち出来ない。

いや、数人、数百人、数千人で手を組んだとしても、倒せるかどうか分からない。


世間に手を出すなよ。


俗にいう「大人」っていうのは、かつて世間と戦い、そして敗れた敗残兵、傷病兵の集まりなんだ。


どうしたらいいかって?


上手にやることだよ。

真正面から正攻法でぶつかり合ったら駄目だ。

まずは世間に溶け込み、そして世間の性質を理解すること。

そして一人こっそりと世間の弱点を見つける事だ。


生きのびる事が最優先だぜ。


理想を高々と掲げ、その理想故に世間と壮絶に戦い、傷つき、あたらに若い命を無駄にするもんじゃあない。


お釈迦様も仰られている。

あの綺麗な蓮の花も、黒く粘着いた泥の中から芽を出し、花を咲かせると。


下らない常識や同調圧力、

慣行の風習、際限の無い自己探求の汚濁にまみれた、

この薄汚い「世間」の中で、胸いっぱいにその瘴気を吸い込み、

そして酒と快楽と世俗の垢まみれ、やせ細った土地に足を踏み入れ、

そこで静かに微笑み、エネルギーを蓄え、君だけの大きな大きな大輪の花を咲かせるんだ。


それは途方も無い大きさの怪物に外部から腕力で挑むのではなく、

体の中に入り込んで弱みを見つけた後、こっそりと怪物の頭の上の、

目の届かない場所に行って、そこに小さな白い壁の家を建てるようなものなのかも知れない。


応援しているぞ。若者よ。



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