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異界録〜ショタとマッチョと変態と〜 プロローグ

 木々がざわめく森の中。開けた場所で三人が火を囲んでいた。

 天上は満点の星空。暗闇を見つけるのが難しい程、無数の星々が夜空できらめいている。

 しかし、三人の四方の森は一寸先は全てを飲み込む闇である。


「さて、諸君。これからどうしようか?」


 1人がそう切り出した。メガネを掛け、整った髪に、スラッとした四肢。年は二十歳程度だろう。印象としては好青年である。ジーンズにジャケットという、シンプルな格好をしている。


「此処に来て、わずか一週間で捨てられるとは思わんかったしなぁ〜。どうしよ?」


 作業着に身を包んだ男がそれに続いた。先の好青年と比べると若干幼さを残しており、身長もあまり高くはなく、まだ少年といった所だろう。


「俺は何の問題もない、ノープログレムだ。異世界だろうと流れに任せればいい」


 異端な格好をした190cmはあろう巨体のおっさんが答えた。正確に言えば、夜だというのにサングラスを掛け、ピッチリとした黒のボディスーツに身を包んだ筋肉節々のおっさんと見紛う様な青年であった。何となくダダッダッダダンという音が似合いそうである。

 そして、彼が発した言葉——『異世界』。ここは地球ではなく、全く別の世界である。彼らは、地球からここに来たのだ。そして、ここが『異世界』である事を証明するものが天上にあった。


――大地を照らす3つの月である。


 三人は三つの月を見上げて会話を続ける。


「さてさて、勇者として召喚され、極端な能力を持つ我々は一週間とかからず捨てられたわけであるが、どうしようか?目的が無いと前に進めないよ」


 青年はまた問う。


「ん〜、そうだね。世界を見よう。冒険しよう。せっかくの異世界だ、力も無いわけじゃない。地球ではあり得ない事を体験しようじゃないか」


 少年はしばらく考えた後、カラカラと笑いながら答える。


「俺はお前達と共に行く。それが俺の筋肉を高める選択だ」


 ムキムキマッチョな筋肉バカと思われる青年も先と似たような答えを言う。ポージングを決めながらである。


「よし、ならば冒険しようじゃないか。世界の危機だとか関係ない。我々のしたいように我々は行き、流れに流されて行こうじゃないか。

 きっと、不幸や不運もあるだろう。奇跡や運命、素晴らしい出会いもあるだろう。しかし、いや、だからこそ行こう。まだ見ぬ不思議へと!!」


 青年は楽しそうに語る。これからの行き先の分からない道の先をみて、初めての経験を我慢しきれない子供のように……。















「行こうじゃないかっ!!この世の美少女達を見にっ!!」

「へ?」

「む?」


 熱があった空気が一気に拡散したように感じた。真冬の暖かい部屋で窓を全開に開けられたようであった。お風呂に冷水を入れられた感じでもあるだろう。


「いや、嫌いじゃないけど。むしろ興味はあるけれど、そこでそれを言うかな?」


 少年は困惑気味に聞く。確かに言うべき台詞ではないだろう。「この世の果てを見に」や「全てを知る為に」等と言った熱い台詞を言うべきであろう。


「確かに、この世界には人以外に、亜人が居るからな。エルフや犬耳娘やウサ耳娘など、地球ではあり得ない者達がいるだろう。鬼族などは興味がある」


 ダダッダッダダンが以外と興味を示した。


「いや、鬼族は単純にお前が力比べしたいだけだろう。

 まぁ、どうせ世界を見るんだ。全世界の美少女を探しても別に問題は無かろう?結果的に世界中を廻るのだから」


「ならば俺は、この世界の最強に出会う為に行こう。俺の力がどこまで通用するか見てみたいからな」


「えー、そうくるかぁ。なら僕はこの世界のあらゆる機械技術や素材を見て廻ろうかな?」


 青年、筋肉、少年はそれぞれの目的を見つけて進む。全く違う目的で、全く同じ道を。


Let's GO!!(行こう!!) To(私の)making my(ハーレムを)harem(作りに)


「まじか」


「行くしかあるまい。(ゆかり)が考え、(たかし)が道を造り、俺が敵や壁をターミネートする(吹き飛ばす)。これまでずっとそうだたろう?これからだって変わらん」


一荼(かずと)……。そうだよなぁ、変わらないよな〜」


 そして、この日。彼らの自由気侭な世界旅行が始まった。

 メガネの一見優等生風の変態。『(ゆかり)

 少し幼く、可愛らしいショタっ子『(たかし)

 筋肉ムキムキで、ぴっちりとした黒のボディスーツを着て、常にサングラスを掛け、ダダッダッダダンという音が似合う(というより、どこからか流れている気がする)おっさん風な筋肉ーーもとい青年『一荼(かずと)


 彼らの旅はどんなものが待ち受けているのだろうか?

 それは誰にも分からない……かも知れない。















〜〜次の日。


「さて、森を出たわけだが、もうそろそろ街が見える頃か?」


 森を抜けた三人は、目的をとりあえず近くの街にして、旅の準備を整える事にした。

 変態メガネこと縁は、2人に尋ねる。


「いや、しらないよ」


 ショタっ子こと孝が疲れたように答える。


「15km先で多くの人間を確認した。目視するにはまだだ」


 マッチョこと一荼があり得ない情報を言う。彼らにとってはいつもの事なので流されるのだが。

 彼らの装備は特に何も無く、手荷物すら持っていない。


 旅なんて続くのだろうか?

 ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます。


 作者は修行中の身であるため、文才は無いです。


 御了承ください。

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