庶民の気持ちを理解してっ!
「ここが君の部屋だよ。さぁ、入って。」
マルスがビバルディの手を引いて、部屋を案内してくれた。
ななななにこれ・・・!?
「私はメイドとしてこの城に来たんですよね・・・!?」
行き成り、当たり前のことを聞いた。
というよりも自分に、自問自答してしまった。
「そうだよ、一応ね・・・。まぁ、でも僕たちは人間じゃないから、いつもの仕事よりビバルディは大変だと思うんだ。きちんと休みとってね!」
ありがたい、いや、私の事は気にしないでください!!
メイドとして来たんだから!
メ・イ・ドとして!
なのに、なぜ私の部屋はこんなにも大きいのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・・・!!!!
ここの人、規模違わない?!
そうよ。庶民代表として思う!!!
「ありがとうございます・・??」
複雑な気持ちだ。
「これから、ビバルディの歓迎会の準備しなきゃいけないから、先行くね!
そこのクローゼットにドレス入ってるから、好きなの選んでね~!」
手をひらひらと振り走りさっていた。
「はぁ、なんかすごいことになってきた。けど、早く行かなきゃ!!」
クローゼットを開くと声が出なくなった。
「・・・・・・・」
目がチカチカする。豪華なドレスがこれでもかというほど並んでる。
「うーん・・どれにしよう・・??」
悩んでいた。
いつもは同じ服を着まわす生活から、いきなりドレス生活に・・・。
こんな予定ではなかったのに。
頭をフル回転してると、誰かがノックしてきた。
「入るぞー!!」
一言いいビバルディの近くまで来た。
「悩んでるのか・・??」
ビバルディの周りを見て椅子に座った。
見慣れたレウンが違うように見えた。
「そうなんです。どうしたらいいか私には・・・」
頭が痛い!!そんなことを思い、レウンを見上げると
「ききもい!死体呼ばわりさえれた奴がいきなり、敬語なんて・・・
ぞっとする。」
顔が青ざめているようだった。
そこまで大げさにしなくても・・・。そんなに酷い事言ったかな・・・・??
「じゃあ、やめさせてもらうわ。」
素直になることにした。
「赤のドレスにしな。」
当然のように指示した。
「なんで赤・・・?」
気になったのでまたもや聞いてしまった。
「俺が好きな色だからな。お前なら似合うはずだ。
早く着ろよ。待っててやるから。」
無愛想だが、方向音痴のビバルディにとっていい話だったので待っててもらうことにした。
「着替えたよ・・・。ねぇ、変じゃない・・?」
心配になってきた、こんなドレスを庶民がきていいのか・・・??
くるっとその場で回ってみたらレウンは赤面しながら
「・・に似合ってるぞ。」
ぼそっと呟いたのをビバルディは笑顔で受け取った。
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