シークラン城に到着!
「やっと着いたわぁ~!!なんでこんなに森のなかに城があるの!?」
ビバルディは、これから働くであろう城を見上げる。
「なんで・・・こんなにでかいの!!ありえない!!何人住んでるのかしら・・・??
ってか、門どこよーーーーーーーー!!」
森中に木魂するぐらい声を張って叫んだ。ずんずん城の周りを歩いてると何かにぶつかった。
「なんか、足に・・?」
下を見てみると・・
「きゃあああああああああぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!死体!!」
驚きすぎて、自分の声だと思えないほど叫んだ。
本日2回目だ。
すると死体が動いた。
「いやああああああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ・・・・なに動いた」
死体は顔を上げた。死体は驚くほどの美形だった。
「勝手に死んだことにするな!昼寝してただけだ。」
堂々と訂正をする。あっとした顔をして
「お前いったい誰だ・・・??」
気ずくの遅いっっと突っ込みを入れたかったが気にしないことにして、言葉を飲み込んだ。
「今日からこの城で働く、ビバルディと申します。」
すると男は、みけに皺を作り
「お前の事だったのか。俺についてこい。」
と言われたのでついていった。
案内されながら見る城の中は、どんだけでっかいんだ!と思うほど広かった。
どこもかしこも、豪華。
目が回りそうだった。
男は話すのをやめた。前を見ると大きく重そうな扉がある。
「お前残念だな。もう死ぬことになるなんて・・・。」
ぼそっと吐いた言葉はビバルディには聞こえなかった。
男は首を振り、中に入れと指示をだした。
ビバルヂィは扉をノックし開ける。
「失礼します。」
中に入ると、黒に統一された部屋でこれでもかと思うほど広かった。
書斎に腰かけている男が声をかけてきた。
「ようこそ、シークラン城へ。ビバルディ。私が依頼人です。」
その男はブロンドの髪に青い目、超を越した美形だった。
「私の名は、クラウス=シークラン。
そして案内したのが、レウン=シークラン。3番目の弟です。」
よくよく考えると、2人は似ていた。
「ご紹介、ありがとうございます。私はなにをすれば・・・?」
「後から言います。まずは我々の秘密を守れるか聞いてもいいですか?」
確認はとっているが、威圧的な感情が見え隠れしてた。
「はい。」
返事をすると、部屋の扉から6人の男の人がぞろぞろ入ってくる。
全員自分の座席に座った。
感嘆のこえを漏らしてしまった。
「まず手前の方から順に、
次男のティファ
さっき紹介した、三男のレウン
四男のシリス
五男のルービッチ
六男のマルス
七男のオーニック
八男のグロウ
これで全員母違いの兄弟です。
8人で住んでいます。
使用人はざっと80人います。全員、男ですが・・・。」
微笑んでる。えぇ・・??私以外男なの!?
「一人も女の人はいない!?
女性恐怖症なんですか??」
なぜ?と思って聞いてしまった。
「そんなことないんですけど・・・。
最後にこれだけ、秘密にしてください。
私たちいえ使用人も含めて全員・・・・・・・吸血鬼なんです。」
は・・・?
本当に?信じられなかったけど気にしない。
「いいです。生きていられるなら。」
と言い放つとどっと笑いだした。
「まじかぁ!はは!」
ルービッチはお腹の支えて笑っている。
「良かったよ。」
安心してる、マルス。
なぜ、自分が笑われてるのか理解できなかった。
「ここは普通の人は、脅えて、私たちに食われて死ぬんですけど・・・
穏便にすんでよかったです。
今日は歓迎会でもしましょう!」
クラウスが張り切ると、
周りもやるぞといい動き出した。
優しい人代表のイメージのクラウスの黒い一面を見てしまったビバルディだった。
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