12 国王瀬田良平に謁見する_04
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なるほどねぇ、……。
私(英子)は、斎木さんの言葉に思わず納得してしまった。
現代日本の科学技術は、ここヤムントではまだ部分的にしか解禁していない。
それは、斎木さんが言うように「戦略物資」として厳重に取り扱われるからだ。
例えば自動車は、こうして特に人払いをさせて、誰も人を近付かせないようにするのが、極めて適切のように思われた。
実際、目の前のこの深緑色にペインティングされた車両が敵勢力に渡ったら、どんな悪用をされるかワカったものではないからね。
まぁ、さすがにコピーするまでは無理だと思うんだけど。
すると、斎木さんが肩をポンポンと叩いてきた。
「では、参りましょうか?」
「はいっ!」
斎木さんの案内で、光魔石で明るい廊下を進んでいく。
ややしばらくして、王宮の奥深くにまで入っていくと、……。
えっ!? 何これっ!?
いきなり開けたところに、見渡す限り、人、人、人の群れ、……。
殊の外人が多くいることに、とても驚かされちゃった。
内部には、公的な雰囲気を身にまとった、多くの女官や騎士、文官が忙しなく動き回って働いていて、……。
王宮に入るまでは、中世風の世界だったのだけど。
でも、ここ王宮の中だけは、極めて現代的。
ふぅ~ん。まるで霞が関で見た、政府の研修所と雰囲気がそっくりかも、……。
ホンと、斎木さんのいる場所はどこも役所なんだよなぁと英子は思った。
「英子さん、……こちらですよ!」
「はいっ!」
そして、……。再び長い廊下に入っていく。
途中、何度も2差路を右にいったり左にいったりして、……。
そんな迷路のような王宮の、更に奥に進んでいくと。
いくつかの部屋の入り口が並ぶところまで、漸く辿り着いた。
「では、英子さん。こちらの部屋でお待ち頂けますか?」
「はい」
その部屋に入ると、……。
「えっ!?」
何と、そこは昭和50年代の、日本の集合団地の一室を模した内装で、……。
いわゆる、文化住宅と呼んでいい部屋だった。
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