表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魁!断筆姉さん!!  作者: 西洋司


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/120

12 国王瀬田良平に謁見する_03

   *         *


 車両が王宮付近までくると、……。

 王宮に出入りする多くの業者の馬車が、順番待ちをして渋滞になっていた。


「凄い混んでいますね!」


 私(英子)が斎木さんに率直に言うと、「ふむ、……。まぁ、何とかなりますよ」といって、少しだけ車速を落として近付いていく。


 きっちりと並んでいる馬車を横目に、ほとんど素通りで進んでいくと、……。

 数名の衛兵が検問所から出てきて、こちらの行く手を塞いだ。


 斎木さんは車両をその前でゆっくりと停車させ、運転席側の窓ガラスを降ろした。


「サイキ様、この度は長く出張されてらしたのですね?」


 衛兵の長らしき口髭を付けた者が、訊ねてきた。

 その男性は、助手席に座っている私をちらりと見て、「ふむ」といって、何か勝手に納得したような表情をしてから、ひとつ頷いた。


「えぇ。これからしばらくの間、我々はこちらに滞在しますので、よろしく!」


「了解致しました。王宮へのご帰還、家臣一同歓迎致します!」


 どうやら、斎木さんは新国王、瀬田良平の直属の部下であるため、この王宮では一目置かれているのかなぁと英子は思った。


 その後も、2人の乗る車両はほとんどフリーパスで内部を通過していく。

 数分の後、漸く車止めに停車すると、斎木さんはエンジンを切った。


「ふぅ――っ。やっと到着です。長旅お疲れ様でした!」


「こちらこそ。慣れないところをご指導頂き、ありがとうございます!」


 お互いに頭を下げ合って挨拶をすると、思わず笑顔になった。


「では、英子さん。ここから先は、武器を使わない戦場です。無事日本に帰還できるよう、私も応援しますので、……。とにかく、ここまできてくれてありがとう!」


「はい、……」


 斎木さんの差し出してきた右手を掴んだら、もうそれだけで泣けそうな気分になってしまった。


 すると、……。

 どこからともなく現れた衛兵が、パジェロを守るように一人張り付いてきた。


 何だろう、この人? と英子は不思議に思う。


「我々からしたら、このパジェロは自衛隊仕様のただの車両ですが、……。ここヤムントでは、とても貴重な戦略物資となります。だから、あぁして衛兵にガードさせているんですよ!」


「……」


 そっか。ついに私も戦場に入ってしまったんだなぁと、……。英子は思った。

「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!

英子の作家魂や、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

英子と一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ