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魁!断筆姉さん!!  作者: 西洋司


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10 深夜の抗戦_13

   *         *


「そう言えば、……。英子さんにも、ちゃんとお伝えしなければならない話があります」


 斎木は運転しながらなので、一瞬ちらりとこちらを見てから、再び前方に視線を戻した。


「一体、どんなことなのでしょうか?」


 もしかすると、今後の自身の待遇について、異世界故に、かなり厳しめのことを聞かされるのかもしれないと、……。

 私(英子)は、若干警戒しながら斎木の横顔をじっと見つめた。


「あ、あぁ。直接的には、英子さんの活動に支障がないように、王国側も配慮しますから。その辺りは、あまりお気遣いなくて構いませんよ!」


「そうなのですか?」


「えぇ。英子さんには、ここで正直に王国の現状をお伝えしておきます」


 どうやら、単にヤムント王国の国内事情を説明してくれるみたいだ。

 こちらの待遇について、変更を強要されるとかの話でなければ、まぁそれくらい仕方ないのかなぁと英子は思った。


「実を申しますと、ヤムント王国は、まだ戦後復興期で人手も予算も足りず、国全体が貧しいんです!」


「……、はい」


 英子は慎重に言葉を選んだ末に、ただ「はい」とだけ述べるにとどめた。

 とにかく、一方的にこちらの不手際を叩かれ、この異世界の僻地に放っぽり出されるなんてことはないみたい。


「新しくヤムントの国王となった瀬田良平、……。彼が、前王の負の遺産を削減している最中でしてな。それで、王都の遅れた社会インフラの急ピッチな整備や、奴隷制度の廃止など、……。ホンと、枚挙にいとまがない状態でしてね」


「……」


 何だかなぁ、……。

 話を伺っていると、日本の外務省が近隣諸国に金をばら撒いて、インフラ整備をしている話と、どこか似ているような気がする、……。


 他には、戦災孤児を受け容れる施設の設置、王立学校の教育予算拡充、医療インフラの整備等々、……。ホンと、やるべきことがたくさんあるらしい。


 更には、地方の貴族領主達とも良好な関係を維持できるよう、適材適所に日本国から人材を派遣したり、日本政府が予算の一部を持ち出しで、その運営費を負担していることも教えてくれた。


 おそらく、これまでの斎木の人柄や能力から察するに、……。

 この前人未到なプロジェクトは、斎木や新国王を務める瀬田の多大な努力で、何とか持ち堪えている状態なのではないか。


 そもそも、先払いで私に1億円をポンと払ってくれたから、普通ではあり得ないくらい気前のいい話だなぁと、警戒はしていたんだけどさ。

 でも、その実情は、相当に難航を極めているのではないかとさえ思えてくる。


 今さらながら、英子は自身の背中が空寒くなるような、……。そんな心持ちにならざるを得なかった。


   *         *


 バルディ男爵邸で、思わぬトラブルに巻き込まれた英子と斎木。

 でも、超人的な斎木の活躍で、無事解決することができました。

 さて、……。次の目的地では、一体どんなことが待ち構えているのでしょうか?

「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!

英子の作家魂や、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

英子と一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

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