08 ウエルカム トゥー ヤムント国!_04
* *
「ヒィエェェッ!? 一体何々ですかっ! あれっ!?」
英子は、先ほどの魔物達との突然の遭遇に、心臓がなおもバクバクと鼓動していた。
一体、何なのよアレッ! 異世界のファーストインパクトがアレッて、チョ~最悪っ!!
と、……英子がそんな風に思っていると。
「ゴブリンライダーの群れに遭遇しましたっ! 奴らは獰猛だ。捕まったら、全身の皮を剝がされてしまいますよ!」
「ヒィエェェ……」
斎木の口から、とんでもないワードが次々と出てくる。
これは、私は大きく判断を誤ってしまったのだろうかと、……。
今さらながら、英子の心には、ホイホイと異世界まできてしまったことへの後悔の念が押し寄せてくる。
「まぁ、……。これも慣れですな。直に英子さんも、何も痛痒を感じなくなります!」
「マジですか!?」
「まぁ、……。前任者は、……そうでしたな?」
「……」
えっ!? 斎木さん、何でそこは疑問形なの?
そこんとこは、とぉ~っても重要なとこだよっ!!
なおも、2人の乗った車両を、ゴブリンライダーの群れが時おり追い抜いたりしながら、次々と矢を放ってくる。
でも、この車両は特殊加工されているのか、石の矢じり程度では、軽くはじき返してしまうようだった。
「……」
ここで、英子は「ふぅ~っ」と息を吐いた。
まぁ、……。
でも、……さ。
慣れちゃったら、……。私は、もう何も痛痒を感じなくなるんだ。
ホンと、異世界での生活って、そんなものなのかなぁ、……って英子は思う。
斎木の運転する車は、先ほどまでいたオムラ渓谷(バルディ男爵の領地)を抜けて、ボルツ原野に差しかかった。
英子達の乗る大型のSUVは土煙を上げながら、全速力でゴブリンライダー達の群れを引き離していく。
もう、車両まで矢は届かなくなっていった。
事前に研修で受けた情報によれば、ここヤムント国は戦後間もないのだという。
英子は、今回そんな異世界に転移してしまったのだが、……。
もう、後には引き返せない!
英子は、猛スピードで迫りくるボルツ原野の光景を見極めてから、……。
思わず、唇をギュッと噛んだ。
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